写真で学ぶ仏教〜会社から帰って来て、嫌なことを言われて傷ついた時〜
会社から自宅に帰って来て、ようやく一息つけると思った時に奥さんからサクッと嫌な言葉で刺された時、少し悲しい気持ちになったりしませんか?会社での疲れに重なって更に重たい気持ちになり、怒りさえ感じる時があると思います。それは植物のトゲのように心に刺さり、痛いですよね。でも、優しいあなただから、この痛みに堪えられる。寛容さを併せ持つあなたは素晴らしい「漢」の代表です。
会社で上司に嫌味を言われ、部下も自分の言いたいことは言いますが、人の気持ちを汲む努力をしない。「自分だけ何でこんなに辛いのか」と、思ってしまいますよね。多くの人はそれに挫折してしまいます。でも、素晴らしい「漢」のあなたは、それに耐え忍ぶことが出来ている。これは、素晴らしいあなたの「力」です。誰も何も言いませんが、みんなその力を持っていません。
山には、多くの動植物が存在しています。この植物は良いけど、あの動物は駄目だよ、とは山は言いません。全てのものを居心地が良く、住まわせてあげている。当たり前のようですが、中々出来ることではありません。あなたはそんな山のような徳の高い人物だから、家族や上司、部下もあなたの近くにいるのです。
今まで違う環境、違う育ちをしていた人が一つ屋根の下に居るのは、本当に不思議なことです。でも、この生花を見て下さい。それぞれ別の花と植物が一つの作品として、調和しています。見えにくいですが、これには大きな主軸となる竹の花器があるのです。それがなければこの作品は成り立ちません。素晴らしい家族を支えているのは、見えにくいですが、あなたの地道な努力と崇高な人格です。でも、優しいあなたはあまり前には出られない。まさしく「漢」です。
弘法大師は「菩薩の用心は他を先とし、自を後とす」と言われておられます。本当に素晴らしい方は、周りの人たちの心に入るとともに大切にされ、自らのことを後にされると言います。奥さまに嫌なことを言われても、とても大切にされているから、あなたはご自身が疲れていても、言葉を受け止めておられるのですね。だから、皆さんそんな「漢」であるあなたに甘えているのです。皆さん、恥ずかしくて言えないと思うので、私が変わりにお伝え致します。「いつもありがとうございます」
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