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爽やかな助け合いに癒されて

 高野山はこの寒波で雪❄️が積もり、私が奉職しているお寺でも20センチほど積もっています。
 朝3時頃から仏さまのお世話をする方はずっと動いているのですが、その方は仏さまのお世話で手一杯です。
 そんな時、寮に住んでいる幾人かのお坊さんが早朝より出てきて、和気あいあいと雪掻きを致します。
 氷点下で身も凍りそうな寒さですが、作務衣の下は重労働で汗をかいています。
 そんな中、何気ない会話をしながら、冗談を言い合いながら、みんなで楽しくこなしていきます。
 最後に融雪剤(塩カリ)を撒いてお終いです。その頃には、みんなの身体から湯気が昇っています。
 その頃を見計らって、仏さまのお世話していた者が温かい飲み物をみんなに持ってきます。
 飲み物を飲んで、身体を温めながら、仏さまのお世話をしている人に「あなたも手伝いなさい」と言うのが、鉄板の冗談です。
 笑いながら「勿論です。今度は私が頑張ります」と言うお決まりの返しに笑みが溢れます。
 何気ないやりとりですが、爽やかな一幕に心がほっこりいたします。
「生きていてよかったな」と感じます。
 みなさんは爽やかな助け合いに笑みが溢れることはありますか?
 
 

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