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FISCHER【Twin skin】がおすすめな理由
スキンとは
数年前から、クラシカル用モデルでグリップゾーンにあらかじめ“スキン”が貼ってあるモデルが各メーカーから販売されています。
バックカントリースキーをしたことある方にはお馴染みクライミングスキンですね。
短めの動物の毛の様なものです。
トレーニングに最適
ノルディック複合の競技は100%スケーティング走法で行われます。
しかしトレーニングでクラシカルも取り入れており、色々な狙いがあって時折クラシカルでもトレーニングします。
しかし、私たちノルディック複合選手はグリップワックスと呼ばれる“止めるワックス”を塗る技術と知識は低いです。
上手く塗れないと効かず止まらなかったり、逆に効きすぎて雪がくっついてしまう“だんご”状態になってしまったり...
少し前まではクラシカルをトレーニングに取り入れるハードルは高かったのです。
救世主 Twin skin
それを解消してくれたのがこのTwin skinでした。
トレーニング前にその時の気温やコース状況に合わせたグリップワックスを塗り、走り出して効かない(or効きすぎ)ならまた塗り重ねたり塗り直したり...
最適なコンディションでトレーニングするのに案外苦労します。
その点、スキンはコースに着いてそのまま走り出せます。
Arrive&Goです。
例えるなら、切符買うのとSuicaでタッチほどの違い。現金小銭支払いとキャッシュレス決済くらいの違いです。笑
グリップの効き具合の調整
FISCHERの場合、TARNAMICというシステムでビンディング位置を数mmずつ前後出来ます。効きが弱ければ前に、逆に強すぎれば後ろに、のように調整出来ます。こちらも数秒で調整できます。
それでもダメなら長さ太さが数種類あるスペアのスキンが別売であります。
クラウンで代用できるか
クラウン=グリップゾーンがウロコ状に加工されてるもの
私もそう思ってた時期がありました。
確かにクラウンはバッチリ止まります。しかし滑走性は極端に落ちます。(※当社比)
グリップ 滑走性
クラウン ◎ ✕
スキン ○ ○
こんな感じです(※当社比)
もちろんデメリットも...
万能タイプが故、レースにはあまり向きません。(出られなくはない。むしろ私はこれで出ようとしている笑)
レースでシビアにタイムを狙うなら、その日その雪に合わせたスキー×グリップが最速です。現にトップレベルのレースシーンでは100%こっちです。
まとめると
スキンのメリット
・グリップを塗る手間を省ける
・効き具合の調整もビンディング前後で簡単
・グリップワックスを揃える手間とコストがない
・グリップワックスを塗る技術や選ぶ知識が不要
スキンのデメリット
・効きづらい状況もある
・レースでは中途半端な存在(※滑走性はほぼ互角な条件も)
・グリップワックス全般の技術や知識の習得には不向き
こんな人にオススメ
上記の事から、、
・クロスカントリースキー選手のトレーニング用に
・コンバインド選手や他スキー選手に
・他競技のクロストレーニング用に
・簡単にクラシカルを楽しみたい人
・時間に制約のある人全般
などなど
シーズン序盤、雪は少ないが冷えてガリガリ。
スケーティングするにも余計な疲労は溜めたくない、、
そんなとある日の名寄にドンピシャでした。
スケーティング上達のヒントもクラシカルにあるかもしれません。
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![小山 祐](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11673723/profile_3cbb624a1ab87b3828ef3efa76e48aca.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)