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1日おきのファスティングを1ヶ月続けていく中で感じたこと(2020年6月15日)
毎日ファスティングで記録を残している中で、今、思うことを書いていきたいと思います。自分への記録用としての意味も込めて。
少し私の自己満足にお付き合いいただければと思います。
このnoteでファスティングの記録を取り始めたのは6月8日からですが、5月の連休明けからファスティングを始めたため、記録はしていないながらも、私は約1ヶ月ファスティングを繰り返しており、ファスティングを知らない人に向けて、今の心境を書きたいと思います。
ファスティングってしんどいのか?
ファスティング(断食)をすると、正直、空腹が続くことが多いです。それなりに辛いこともあります。
そのため、私は常に「腹減ったなー」と言葉に出して日々を過ごしています。決して楽ではないというのがまず率直な意見です。
(ただし、3日断食を続けても空腹が時間と比例して訪れるわけではないので、その点では1日~2日が結構つらいかなと思います。)
ただファスティングを行いながら、自分の人生を振り返った際に、もはや「お腹が空いた」という経験や「空腹が続く」という記憶ってのは過去にあまりなく、日常的に、お腹が空く前に食べるというのが習慣化していたんだな、ということに気づきました。
いや、もっと言えば、過去に「お腹が空いたなー」と思っていた空腹感ってのは、実は微細な空腹のサインを、「お腹が空いた」と敏感に感じ取り、無理やり3食食べているのかもしれないと思うようになってきました。
そのことは、私に限らず、本当に多くの人々が空腹は全て実はフェイクの空腹なのかもしれないと私は思います。
なぜ、そんなことが起きるのか? 私になりに分析してみました。
「ご飯は1日3度食べなくてはならない」
「朝・昼・晩にご飯を食べることが健康的である」
「飲み食いしないと、人は死ぬ」
「食事を食べないと逆に太る」
など、嘘か本当かわからないとしても、古くから、1日3度食事をすることが正しく、空腹は危ないという固定観念が世の中を包んでいるため、お腹が空くことは危険というサインを勝手に感じ取って空腹というものが耐えきれないものになっているのかもしれません。
そこが、ファスティングをする際に一番最初の山場のような気がします。
その点では、「食べない」=不健康であり、根性が必要である という考えを押しのけるのがまず大変だと思います。
やれば・・・その点は慣れます。その先の本当の空腹感ってのは、けっこうしんどい日もありますが、やっていく中で、心境に変化も起きてきます。
1日3食の固定観念から脱しよう
私は専門家でもなければ、結果を残した人間でもないので、思うことを書くだけですが、1日3食というルールはいつ決められたものなのか、朝ごはんを食べることが良い、というのは本当に正しいのでしょうか?
『忘れられた日本人」(宮本常一 岩波文庫)を最近読み返してみたんですが、戦後間もない頃の対馬に時計を持たない人の話がありましたが、彼らはお腹が空いたタイミングで食事をするということが書いてあり、3食は食べないみたいなことが書いてありました。
日本人は、昔から3食やねん!という話はありますが、それは、本当に正しいのでしょうか?
もしかしたら、それは成長期の子供などが対象であって、20歳を超え、こんな運動もしない世の中に3食いる??と思うのが最近の私の感覚で、たとえばお昼食べ過ぎて、夜までお腹が空かなければ食べなくてもいいんじゃないかなと、そっちの方が体にいいんじゃないかなと思うようになりました。
何が何でも3食という神話は捨て、体の声を聞くというのも大切じゃないかなと思うようになってきました。
また、朝食を食べるべきかどうか?という点については、イチローのカレーの例に出す人もいますが、あれはスポーツ選手やで、というのが一つ、
参考にしている資料にも、朝食を食べると1日の総摂取量が、食べない時と比べると増える傾向にある、ということが書いてあり、別に取らなくてもいいという話も書いてありました。
じゃあ誰が推進しているか?それは、食べ物を製造している人々などが宣伝しているような気がしてなりません。
話は少し逸れましたが、3食摂ることが絶対という考え方に疑問を持つようになってきたのが最近の心境の変化です。
さらに、自分の中にある考えが芽生えてきます。
「食べる」ということに対する意識の変化
さらに、「食べない」ということに対する意識も時間の経過の中で生まれてきました。
最近youtubeを見ている中で、かなり参考にしているダイエット系youtuberがいます。
その人が「ダイエットは引き算ではなく足し算だ」と言っています。
その考え方はめちゃくちゃ同意です。
1日おきにファスティングをしていると、
「糖質は制限するんですか?」
「食べる量とかは気にするのか?」
という質問を受けます。
その時に思うこととして、
半分気にしていて、半分気にしないというのが今です。
気にしている部分としては、
まずは食べないものは決めています。
次に体に優しい食べ物を提供しようという思いでご飯を食べるようになりました。
食べないもの・・・コンビニの食べ物、安物の小麦製品、ソフトドリンク
これは、ライザップの糖質制限の考えにも合わさってくるんですが、製品コストの低いものは体に毒なものが多く、そんなものに惑わされないように生きようぜという考え方で今は避けています。
体に優しいもの・・・先のyoutuberさんも、自炊が一番健康的だと言っていましたが、それは思うようになりました。加工食品が保存期間を延ばすために腐りにくくする一工夫が入っており、それを食べるんなら、自分で作った方がいいよなと。発酵食品やきのこや野菜は弱った体に優しそうなので、多めに摂るようになりました。
上記の二つは、「してはダメ」というより、食べないという生活を通じて、0ベースで自分の食生活を築いていく中で、食べるものを選択するという考えかなと思います。その意味では、ダイエットとは、足し算という考えは私も思います。
通常のダイエットにおける、〇〇を我慢する、〇〇は食べないというタブーを増やしながら自己管理するのではなく、食べるという行為を自身で創造していく、作っていくという作業がファスティングのように思います。
話は遠回りな言い方になりましたが、
食べない習慣を作ることで、あれはダメ、これはダメというように食べることに窮屈になるのではなく、むしろゼロベースで食べるという行為を作り出せる、そんな気持ちになれます。
それは言ってしまえば、ミニマリストの人が、
「ものを持たないこと」は、自分の生活を縛るのではなく、色んな価値観から解放されて自分らしく生きる、という考え方に近いような気がします。
ファスティングをして味覚の変化など
ファスティングをして、食べ物が美味しく感じるようになった・・・という話を聞きますが、私はさほどないです。
ただ、異様に納豆ときゅうりが美味しく感じるようになったくらいかなと。肉を食べる機会がいつの間にか減ってきましたが、食べた時はいつでも美味しいなと思っています。
日常生活での心境の変化①
ファスティングをすると人間としての自信がつきます。
それは、自分の「生」というものについて積極的に関わるから、
などと、かっこいい言い方もできますが、
誰もが「できない」とおもっていることを自分はクリアーしたという優越感に近い感覚であり、もしかしたら、それはファスティングの苦労を通じて上にあるような心境の変化に伴う、「生きやすさ」を実感するからかもしれません。
ただ、だからと言って人に熱く伝えても伝わる人は多くないので注意。
日常生活での心境の変化②
スケジュールが立てやすくなり、プライベートを含めた1週間の計画を作りやすくなります。
たとえば、月・水・金・日をファスティングデーに設定したら、飲み会は火・木・土に行うように自身で調整するようになったり。またファスティングするんであれば、その日は仕事をしようなどと、自分の生活リズムを見直そうと思うきっかけになるかもしれません。
日常生活での心境の変化③
コンビニに興味が一切なくなりました。
これまで、コンビニ=小腹が空いた時の避難所、みたいなイメージでしたが、今となってはそれでお腹を満たそうと思うのはもったいないなーと思い、一切買い物しなくなりました。
それは、意外な効果で、財布にとても優しくなった気がします。
デメリット①
最近は、買い物はほとんどスーパーで行っていますが、昨日、食材を腐らせて食べずにポイしました。
買い込みをするものの、モノが意外に減らずダメになってしまうパターンです。自粛生活中のように、家で食事を全て済ませるのであれば買ったモノを消費しやすいのですが、食材が余ると、次食べるのが2日後になり、それを逃すと4日後という形で、ロスする可能性が出るため、こまめな買い物や残さないコツなどが必要かと思います。
デメリット②
周りから浮く。
このご時世、一緒にお昼ご飯に行くとか、夜に職場で一杯というのは減ってはいるのでそこまで目立たないですが、
「今日はファスティングデーなので」
と言って、誘いを断るのは、言いづらいことは確かです。
お昼の弁当を買いに行く時は、お茶だけでも一緒に買うなど、付き合いの良さは見せたほうがいいかなとは思います。
最後に
日常生活を送っていく中で、いかに自分のリズムで生きていけるか?
というのは、私のみならず多くの方が思うことかもしれません。
水曜日は定時退社するとか、金曜日の夜は美味しいものを食べるとか、
そういった自分のリズムを取り戻すためにも、まず健康であること、次に自分の意思で自分の生活を作っていくこと、かなと思います。
それが私にとっての「1日おきのファスティング」のように思います。
意外なことではありますが、「食べない日」というのは、朝は優雅に時間を費やすことができ、昼は自分のペースで仕事や休憩ができ、夜は優雅に本を読めます。
逆に「食べる日」は、「食べる」という行為を楽しめ(作ったり、何を食べようかと考えたり)、また食べ過ぎたし、夜はいらないかなーなど、自分のカラダと対話するなど、それが心地よかったりします。
気になる方はまだ間に合う。最初からマガジンを読んでみてねー。