中山優馬の音楽活動はもっと大事にしてあげてほしかった。
ジャニーズ事務所やジャニオタ的に中山優馬ってどうなんでしょうか。
突然のゴリ押し、Hey!Say!JUMPを巻き込んだNYC結成、紅白歌合戦出場、ソロデビューとNYC自然消滅、歌手活動縮小と舞台俳優への転身。
NYCからソロデビュー、そして舞台を中心とした活動への移行という流れに関しては、迷走というよりはジャニーが色々かき乱して、事務所がなんとか落としどころを作ったんだろうとは思いますが、音楽活動が事実上終了してしまっていることは不満です。
売れてはいなかったという事実は承知してますが、ソロ枠はあっても良かったと思うし、V6兄さんのようにAKB系などのリリース週にぶつけてオリコン1位はハナから捨ててる枠のジャニーズとして活動続けておいても良かったと思うし、そもそも費用対効果の面でジャニーズ事務所で音楽活動続けられるだけのセールスが維持出来てなかったということなんでしょうが初の単独コンサートとそこでのパフォーマンス良かったんですよねぇ。
当時の年齢やキャリアを考えると、1年に1枚くらいのペースでアルバムをリリースするくらいの音楽活動をやり続けておいてほしかったなーとずっと思ってます。
現時点でのラストシングル「Feeling Me Softly」は当時では非常に珍しい配信シングルでしたし、初単独コンサートのDVD・BDも完全受注生産だったので、需要と供給を考えながら続けていく道もあったはずなんですよね。
舞台出演を中心にしていくとなると拘束期間がどうしても長くなったり、より一層健康状態にも気を配らねばならなくなるため、今までと同じようなスケジュールでは活動していけないということがあり、メディア出演などが絞られていく要因にもなっていき、それ故の音楽活動終了であることも理解はしているんですが。
舞台俳優としての精進がどうこうではなく、ジャニーズアイドルとしてデビューして22歳で音楽活動終了はもったいないという思いが未だに強いという話です。
ソロとしての音楽活動は大体4年ですからね。
難しかったのはよくわかるんですが。
ゴリ押しでケチがついてしまった点もあれば、ソロでやっていけるだけの人気やセールスを獲得出来なかったっていうのが結論なんでしょうけれどねぇ。
ジャニオタ向けで良いので、ソロになってからパーソナルな部分やアイドルとしての魅力を知るきっかけになるようなライトな媒体がしっかりと存在し、維持出来ていれば良かったのかなと。
最近、人間味が出てきたというふうに言われてるのをちょくちょく聞くSexy Zoneの佐藤しょりたんですけれど、グループそのものをずっと追いかけてると「そういうふうに言われるのはよくわかるけれど、ずっと前からあの子はあんな子」って感じなので、見聞きして知っていくきっかけがなければその手のことってわかんないままなんですよね。
ただ、それがNYCとソロの弊害なんだろうなと。
時代や世代もあるとは思いますが。
僕が何故、そこまでジャニーズアイドルとしての歌手・中山優馬に固執するかというと、歌声や佇まいから溢れる品の良さと、関西ジャニーズ特有の喋りやオタクあしらいが良いんですよ。
当時の中山優馬に抜きん出たポテンシャルがある(あった)とは言いづらいんですが、初単独コンサートをやった頃には様々な苦悩を吹っ切ってステージに立つ覚悟や決意を抱けるようになり、アイドルとして風格を感じさせる姿を見せてくれて、ずっと目の前に存在していた壁を乗り越えることが出来たことを感じさせたんです。
だから、続けられなかったのはもったいないなと。
続けてほしかったなと。
中山優馬自身が次のコンサートなんて無いかもしれない、最初で最後かもしれないと察してたのがMCでの発言からわかるからあんなにもファンとしゃべって、あれほど気合いの入ったステージを見せてくれたんだろうけれども。
やっぱりあそこからの成長をきちんと見聞きしたかったし、1年に1枚でもニューアルバム聞きたかったなと。
こういう子は壁を乗り越えて覚醒してからが面白いんじゃないですか。
その点で本当にもったいないですよ。
覚醒したジャニーズアイドル中山優馬を見ることが出来なかったっていうのは。
こういう遍歴を辿った方はそうそういないわけで、やっと覚醒したところで打ち切りエンドになっちゃった感が自分の中にありますね。
ポテンシャルうんぬんみたいな話をちょろっとしましたけれど、この方にはアイドルとしての距離感の掴み方、場を把握・支配する力みたいなものは抜きん出たものがあって、そこは培ったものと天性のもの。
両方なんだろうなとMCコーナーでの圧倒的ファンさばきの凄さで感じました。
基本的には可も不可もなく優等生っていうイメージがありますけれど、やっぱ逸材ですよ。
中山優馬。