[ハロコン]ハロプロアイドルという括りで幼女・バニーガール・演歌歌手のステージパフォーマンスを立て続けに見せつけられたカオスが忘れられない[混沌]
見出しにしているのはHello!Project 2007 Winter ~集結!10th Anniversary ~というコンサートで実際にあったくだりです。
当時のハローは中澤姉さんら娘。1期もOGとして現役。
元太陽とシスコーンの稲葉さん、アヤカしかメンバーは残っていませんでしたがココナッツ娘。も健在。
Berryz工房はさいたまスーパーアリーナでのコンサートを成功させる直前。
℃-uteもメジャーデビューする直前で、ハロプロエッグからは初のユニットTHEポッシボーが結成されると共にお披露目され、また五木ひろしの弟子である演歌歌手の前田有紀がハローに所属して活動していました。
このごちゃごちゃしたタイミングや所属アイドルたちがハロコンのセットリストに「幼女 バニーガール 演歌歌手」の流れを生んだのです。
一応、まだわかりやすいところで説明するとこの公演はモーニング娘。8期メンバー光井愛佳のデビュー曲「笑顔YESヌード」が初披露されたステージであり、カントリー娘。のあさみ・みうなが卒業・引退するというラストステージでもありました。
2007年1月はそれくらいの時期だと覚えておいてください。
さて。
「幼女 バニーガール 演歌歌手」を詳しく説明すると2004年にメンバー全員小学生でデビューしたBerryz工房が「胸さわぎスカーレット」をフレッシュに愛らしく披露したと思ったら、石川梨華さんが娘。卒業後に所属し、日本人女性の美しさ勇ましさを伝えていくとのふれこみで結成された美勇伝の3人がバニーガール姿で登場し、伝説のアホエロ曲「愛すクリ~ムとMyプリン」を披露したのです。
この時期のBerryz工房は幼女なのかという点には議論の余地があると思いますが、Berryz工房のステージパフォーマンス後にバニーガールたちが現れて乳や尻を強調しながら横浜アリーナの外周をお手振りしながら歌い踊るという現実がたしかに存在したのです。
2022年現在からすると信じがたい出来事ですが、今ならDVDがとてもお安く購入出来ると思うので見てみてください。
近年、ファンになった方には信じられないハロプロがそこにはあります。
そして、古参からするとこれがハロプロの通常運転だったのです。
美勇伝のなんらかのお店のショーのようなパフォーマンスが終わると共に、ゆきどん(前田有紀)の登場です。
「お前の涙を俺にくれ」という曲を歌い上げます。
毎回、ハロコンで前田有紀の演歌を聞くというのはこの時代の風物詩であり、聞き続けているとゆきどんのCDがちょっと欲しくなってくるものなのですが、未だに1枚も持ってません。
「東京きりぎりす」や「さらさらの川」はとても好きですし、たまたまゆきどんの出演している番組を見聞きすると嬉しかったりもしたのですが、ハロプロに在籍しているか否かや、継続的に見聞きし続けているかは大きいとこういうところで思います。
演歌歌手だからこそ現役とOGの違いはより大きいのかな、と。
この公演の見所(?)に話を戻しますとポッシボーのお披露目ステージには感動がありました。
エッグから初のユニットということで期待もありましたし「ヤングDAYS!!」も良い曲でしたし。
まぁすぐナイスガールに行っちゃって、当時のつんく♂の趣味や興味が色濃く反映された米についての曲と親や自然に感謝する曲ばかり歌うグループになってしまうのですが。
(ただしつんく♂プロデュース時代のポッシボーには名曲も多いので初のベストアルバム「究極のTHEポッシボー ベストナンバー①」だけでも聞いてみてください。初期のBerryz工房や℃-ute好きには刺さる部分があると思います)
そして、この公演のハイライト。
カントリー娘。のあさみとみうなの卒業セレモニーとパフォーマンスです。
引退していた紺野あさ美の代打という意味合いもあったのでしょう。
まずはカントリー娘。に石川と藤本(モーニング娘。)体制で「浮気なハニーパイ」を披露。
しかし、ここで石川さんがあの足をパカパカさせるお馴染みの振り付けの部分で、誰よりも笑顔でキレキレなダンスを披露。
その全力さがあまりにも面白くて主役を食ってしまうという珍妙な現象が起こってしまいます。
そして、あさみとみうなが卒業するにあたってファンのみなさんへのメッセージを伝えているところに、スペシャルゲストとして紺野あさ美が登場。
一緒に活動したあさみとみうなへメッセージを贈るのですが。
引退したモーニング娘。OGの登場に大歓声が起こり、主役の交代によりカントリー娘。はアウェイに追いやられます。
紺野あさ美は大学進学後、一時的に復帰してハローのフットサルチームに所属しているハロメンたちによるユニットである音楽ガッタスのメンバーとして芸能活動を再開することになり、この卒業セレモニーへの登場はこれから復帰するにあたってのお披露目にあたるものだったのだろうとは思いますが、最後の晴れ舞台で脇役に追いやられるカントリー娘。の扱われ方にはこの時代から現在まで存在しているアップフロントという事務所の問題点を感じずにはいられません。
メジャーデビューしてからのカントリー娘。の単独コンサートはあさみとみうなの卒業が決まってから行われた公演のみ。
そして、メジャーデビューしてからカントリー娘。だけでリリースしたシングル曲は1枚もありませんでした。
そして、新曲は3曲だけのオリジナルアルバムを1枚、1曲のみのオリジナルアルバムを1枚、そしてベストアルバムを1枚リリースしていますが、これは実質ベストアルバムしか発売したことがないのとほぼ同じだと思います。
メジャーデビュー後にリリースした1枚目のベストアルバムはしっかり「カントリー娘。」として活動していたインディーズ時代から、カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)としてメジャーデビューした直後までの曲をカップリングも含めほぼ収録しており、僕がオリジナルメンバーであるりんねのファンであったことへの思い入れもありますが、カントリー娘。が元々はどんなグループであったのか、カントリー娘。らしさとはどのようなものだったのかが、きちんとまとめられた統一感のある良盤になっています。
あさみ・みうな卒業のタイミングでリリースされた2枚目のベストアルバムにはあさみ・里田まい・みうなの3人。
カントリー娘。だけが歌うオリジナル曲「革命チックKISS」が収録されており、メジャーデビュー後に製作された唯一のカントリー娘。メンバーのみが歌っているカントリー娘。曲となります。
3枚目はハロプロの10周年を記念して様々なベストアルバムをリリースするメガベストという企画にてリリースされたものでMVやパフォーマンスの収録されたDVD付きとなっていますが、リリース後にカントリー娘。メガベストを見かけたことがありません。
そして、カントリー娘。というグループは存在しているものの所属メンバーは里田のみとなっておりグループとしての活動は実質していないといってもよく、当然ながら2枚目と収録曲が被りすぎていてこの3枚目をもし持っているのなら2枚目を購入する必要性はコレクション用としての意味合いしか無くなってしまうような代物です。
レコード会社を移籍していたり、リリースしたシングル曲が少ないからだと思うのですが、ハロプロ10周年企画でベストアルバムをリリースしてもらえなかったココナッツ娘。のことを思えば、まだマシと思うべきなのでしょうか。
もうココナッツ娘。のベストアルバムもしくはそれに類するものは出してもらえないのだろうと諦めているところがあります。
と。
2007年冬のハロコンを振り返りながらの思い出話でした。
モーニング娘。誕生10年記念隊、GAM(グレート アヤ&ミキ)、月島きらりstarring 久住小春(モーニング娘。)などこの時期に活動していた語りがいのある案件は他にもあるのですが、それはまた別のお話。