売れなきゃやっていけないのはわかってるけど、露骨な必死さを見せられると遠ざかりたくなるドルヲタ心理。
その昔、自身がMCを担当してらした番組の新旧アイドル特集にて中居正広パイセンが「大手芸能事務所に所属している売れないアイドルほど惨めなものはない」「デビューした当時は力を入れて売り出してもらえてたの。力を入れて売り出しても売れなかったの。売れないグループにずっと力を入れるわけにいかないのよ。事務所も商売なんだから」とSMAPのデビューしてからの状況を振り返って語ってらっしゃいました。
SMAPはジャニーズ事務所が費用対効果の面で手を引いたグループであると中居さんははっきりと口にした上で、それでも売れたい、活動を続けていきたいという思いからバライティー出演に活路を見いだしたというジャニーズ業界では広く知られているエピソードに番組内では繋がっていったわけですが。
アイドル冬の時代を共に経験している同期であり、同じように苦難の時期を経験している島崎和歌子も出演していたのですが、番組収録の待ち時間に中居さんと木村さんがこれからバライティーに進出していく覚悟やSMAPというグループを守っていかねばならないという話をしているところにちょうど居合わせていたそうで「私はアイドル歌手を続けていくことは出来なかったけれど、私の夢はSMAPが叶えてくれた」「紅白歌合戦にSMAPが出たとき泣いた」と語っていて、中居さんは何も言わずに苦笑いしてました。
こういう関係って良いなぁと思いますね。
さて、本題です。
アイドルだって売れなきゃ続けていけないんですよ。
それ相応にメジャーでありながらも惜しまれながら解散したグループがここ5年くらい本当に多いように感じていますが、様々な要因はあるかと思いますけれども活動を維持していけないからっていうところが大きいのはわかるんですね。
続けていくだけのお金を用意出来たとしてもそれ以上の利益は出せない。
そういうことですよ。
で。
キンプリ以降のジャニーズJr.界隈ってCDデビューに関するアピールであったり、必死さがある種、異様ですらあるじゃないですか。
ジャニーズJr.がデビューに対する思いを強く語って、ファンも担当をデビューさせたいからとにかく金を落とし続けるという流れがどんどん激化するばかりで。
そして、担当がデビューしてからもデビュー組の中で負けられない、勝ちたいみたいな部分でファンが金を積み続けてる現状。
こういった流れや状況ってジャニーズJr.界隈やジャニーズ事務所のことにある程度、明るくないと構造がピンとこないところもあると思うのですが、ジャニーズJr.内の大半のグループがそれ相応の会場で単独コンサートやれる状態になっていて飽和状態なんですよね。
ほぼずっとコンサートや舞台やってる。
デビューしているグループより下手するとファンや仕事も多いグループやメンバーもいると思います。
ただ、デビューしているか、していないかという壁は絶対的に存在しているからこそジャニーズJr.もファンも必死であるということですね。
単独コンサートをやれたとしても特効に使える予算であるとか、そういう部分で全く違ってくるという生々しい話は聞きます。
ジャニーズJr.はよくデビュー予備軍·候補生·研修生みたいに思われていると感じるんですが違うんですよね。
研修生の課程を修了してジャニーズJr.になってるんですよ。
きちんと研修生っていう制度もあるんです。
研修生すっとばしてジャニーズJr.になる子もいますが。
なので、ジャニーズJr.っていう立場は即戦力っていう意味合いの方が強い。
5年くらいやってる子になってくるとどれくらいの位置で頑張ってる子なのかにもよりますがもう十分戦力ですよね。
ジャニーズで5年って大体、中高生かと思いますが、そういう世界です。
現在、史上最年少座長やったことのあるグループlilかんさいとか1番先輩の子で6年目ですしね。
ジャニーズって10年目でもまだ高校生って普通にいますし。
(小学2年生、7歳からジャニーズやってて今年で芸歴丸10年を迎える少年忍者所属の川﨑星輝ちゃんが史上最年少入所のジャニーズアイドルかと。ちなみにお兄ちゃんの皇輝も同じくジャニーズアイドルであり、同じグループに所属してます。非常にレアケースであり、兄弟特有の空気感とライバル関係があり、ふたり共ポテンシャル高い上に勉強が出来る秀才肌の兄·芸事や運動に秀でた天才肌の弟という対比、そして共にプロ意識めちゃ高いのでずっと見守っていきたい)
ジャニーズJr.が多くなりすぎて飽和状態になっている。
これから先もきちんと芸能活動続けて活躍していきたい、夢を叶えたいという思いを持っているなら当然、デビューしたい。
それはわかってる。
ただ、過度にアピールされるとなんか冷める。
そう。
なんか冷めるんですよ。
アイドルとして見られなくなるようになるからそのさじ加減はちゃんとプロとして見極めてもらいたいなーっていうところなんですよね。
Berryz工房·カントリー・ガールズとして小学生から25歳まで活動した嗣永桃子さん(プロフェッショナルアイドル)の発言で「(努力は)語るものではありません。感じてください」というものがあるのですが、その精神をアイドル自身が持っているかどうかって大事だなと僕は思っていますので。
伝えてくれる喜びも当然あるし、伝えるべきことももちろんある。
ただ、アイドルとして一線を越えるような言動は出来る限りしてくれるなと。
それで人生が全く変わってしまう可能性だってあるから伝えられることは伝えようというスタンスになってしまう方もいるのでしょうけれど、それでも僕はキラキラな衣装を着て泥臭い汗臭い魂からのパフォーマンスしてる姿の方が言葉をいくら並べられるよりも伝わってくるものがありますけれどね。
アイドルとして信頼出来ますし。
アイドルの内面なんて全くわからないけれど、それでも内面も含めて好きなんですから。
デビュー問題そのものは今後の活動や人生が関わる問題だし、アイドルも当然ながら人間なんですが、アイドルとして物事の伝え方は大切にしてほしい。
自分自身の価値、輝きは大切にしてください。
どんな人生を歩むことになったとしても、それも一生ものなんですから。