Sexy Zoneのシングル曲をリリース順に振り返ってみる 後編
前編はこちらです。
こちらは後編になります。
2022年7月現在の最新曲である「夏のハイドレンジア」までいっきにどうぞ。
11枚目:勝利の日まで
キラキラアイドル路線で5人体制が復活したと思ったらタイアップの香りがプンプンする新曲が来るという、これくらいの時期までは定期的にあったバレーボールものです。
ゴタゴタしていた時期だったためそれまで恒例だったバレーボールタイアップで新グループデビューが途絶え、比較的長い期間、Sexy Zoneがタイアップを引き受ける係になってましたね。
枠はキープし続けておこうということでしょう。
健人さんが突如「諦めない者が勝つんだ!」と叫びだし「♪しょりおりおりおりお~」と歌い出し、これまた急に小刻みなリズムで最初はなんか戸惑うAメロに移行し、意外と凝った聞き所のある曲ではあります。
好んで聞くかと問われたら聞かないんですけれど、よく出来てるんですよね。
12枚目:よびすて
イントロにおけるしょりたんのエアオカリナでお馴染みですね。
聡マリのソロパートが徐々に目立ってきた時期です。
この曲、めっちゃ好きなんですよね。
狭間の時期にひっそりリリースされた路線変更への布石っていう位置付けになるんでしょうか。
全然、目立たない部類のシングル曲だと思うんですけれど、ホントに好き。
メロの歌い出しで切々と歌い上げることによる哀愁、世界観作りがしょりたんには似合いますね。
そこにやっと聡マリが歌の面で多少であったとしてもきちんと入ってきたことにより5人組としてのかたち、バランスがきちんと見えてきた、わかってきた曲です。
13枚目:ROCK THA TOWN
Sexy Zoneは5人組であるということ、そして新生Sexy Zoneを感じた曲ですね。
メロでの歌の掛け合いやシャウト、5人の生み出すグルーヴ感と佇まい。
めっちゃファンキーですよね。
5人が今までに積み重ねてきたスキルの相乗効果。
それが5人体制が再開し落ち着いてきて。
グループとして今までとは異なったテイストの曲に挑戦するにあたり炸裂した印象です。
枷が無くなって一気に変貌を遂げて、勢いが出てきましたね。
14枚目:ぎゅっと
風磨が歌詞に関わったハートフルソングです。
ただ、僕は苦手な部類の曲だったりします。
良い曲だとは思ってますが、好んでは聞かないですね。
でも、たまに聞くと良さが染みるというのもあります。
それこそ聡ちゃん復帰後は特に。
この時期からSexy Zoneの音楽活動において、風磨の存在がどんどん大きくなっているのを感じるようになっていきます。
そして、この曲は風磨の初主演ドラマの主題歌でした。
15枚目:イノセントデイズ
前作を踏襲したハートフルソング第2弾で、この時期にMCを担当した24時間テレビの影響下にあるであろう曲です。
そして、またしても僕が苦手としている部類の曲です。
良い・悪いと好き・嫌いは違うのと同じように、良い曲だとは思ってるけれどでも苦手っていうジレンマみたいなものがあります。
主観と客観は違うとでも言いましょうか。
こういうテイストの曲はどうしてもこういう感想になります。
16枚目:カラクリだらけのテンダネス/すっぴんKISS
両A面であり、おそらく勝負曲だったはずです。
リリース後、すぐに聡ちゃんが休業に入ったため歌番組出演では5人でのパフォーマンスはほぼ見ることが出来ませんでした。
かっこいいSexy ZoneとかわいいSexy Zoneの両方を楽しめるお得シングルだったんですよね。
年齢やキャリアを積み重ねてきたことによって出せるようになった大人の魅力と、それでもまだまだ若くてフレッシュさが損なわれていないからやれるキラキラアイドルぶり。
デビュー当時に比べると衣装がラフになった分「すっぴんKISS」のMVとかビジュアルやスタイルの良さがアピール出来てましたよね。
聡ちゃんの休業でこのタイミングでは勝負することは出来ませんでしたが、可能性やポテンシャルは十分に感じさせるシングルでした。
まだまだ十分、このグループはやれると。
17枚目:麒麟の子/Honey Honey
聡ちゃんが休業し、4人体制での両A面です。
しょりたんが「こんな曲を僕らが歌っていいんだと思った」と「麒麟の子」に対して言及していましたが、おそらくは歌詞についてでしょうね。
なんだかんだあってゴタゴタしながらもグループとしては優等生なイメージではあったとは思うんです。
そのイメージを覆すかのような非常に挑発的な歌詞でこの世(所属事務所)に対して、反旗の意を表明したかのような、挑戦的な曲でしたね。
そして、一気にマリの歌割りが増えました。
マリの声質って他のメンバーとなかなか混ざらないんですよね。
聡ちゃんとは真逆。
聡ちゃんは歌声だけだと1番、わかりづらい声質。
だけれど、ユニゾンだと聡マリって目立つんですよね。
ふまけんはユニゾンだと存在感無くなるから不思議。
よく出来てる。
Sexy Zoneというグループにおけるマリの歌声だけが有している独特さ、特殊さ、稀有さがシングル曲で一気に歌割りが増えたことによって表舞台に出てきました。
「HONEY HONEY」はキラキラアイドル路線の延長線上でやってるキュートなポップソングですね。
「すっぴんKISS」もそうですが、CM タイアップがあったため爽やか・可愛い・フレッシュみたいなテイストで両A面の一方は製作してますね。
18枚目:RUN
レーベルを移籍しての1曲目。
決して好みのテイストの曲ではないのですが、本当にこの1曲で運命が変わりましたね。
Sexy Zoneが放つ痛烈なメッセージ。
間違いなく風向きが変わった。
大切な曲ですよ。
いろんな巡り合わせが結び付いてこのタイミングで聡ちゃんが復帰することが出来ましたし。
本当に風が吹いた。
19枚目:NOT FOUND
メンバー5人が久々に揃っての1曲。
ネガティブなものを何も背負っていない人間、そんなものは何もない人生なんて面白くもなんともないじゃないかとこのSexy Zoneという真っ白な宮殿で真っ白な衣装を身に纏い赤い薔薇持って歌い踊ってた子たちが10年後に歌ってると思うと胸に突き刺さりますし、痛快でもあります。
これがやれる強さですよね。
しょりたんとマリの2人だけのユニゾンがある非常に珍しい曲。
このふたりってこれだけ長くやってるのにペアにならないんですよね。
身長にしろ声にしろ2人ってなると合わないのはよくわかるんで貴重なユニゾン。
20枚目:LET'S MUSIC
そしてマリが休業に入っての1曲目。
波乱万丈ですね。
ファンキーなダンスミュージックです。
この手の曲は聡ちゃんのグルーヴ感が堪らないです。
この流れでこの曲を出すセンスが良いですね。
ただ、この辺になるとカップリング曲の方がとにかく素晴らしいことになってるのでシングル曲への思い入れや印象が薄くなりがちです。
Sexy Zoneってとにかくカップリング曲に良い曲が多いので。
やりたいことや挑戦したいことはカップリング曲としてやって経験を積んだり、反応を伺ったりしてるんだと思います。
21枚目:夏のハイドレンジア
やっとこういう曲がシングルに来たって印象です。
特番シーズンの歌番組で披露出来るキャッチーなラヴバラードが1曲欲しかったんですよね。
やっとSexy Zoneにそういう場で披露出来る曲が「Sexy Zone」(曲)「RUN」「夏のハイドレンジア」と3曲出来たなぁと。
デビュー曲を含めて3曲あるかないかって大事なんですよね。
ただ、この曲ってマリの不在を凄く感じてしまって。
マリがいたら全然印象が違うんだろうなぁ、もっと良いんだろうなぁどうなるのかなぁって思ってしまいます。
そういう意味で惜しいですね。
ひとまず2022年7月現在までにリリースされてるシングル21枚についてさらっと感想を書いてみました。
突っ込んだ話をしたい部分もあったのですが、これ以上長くなるのもどうかと思いますので、気が向いたり時間が出来たりしたらまた書いてみます。