[9期のデビューからそろそろ12年]加賀楓の卒業で意外なほどに13期が好きだったことに気づいた[ワンフォーから9年]


 モーニング娘。'○○という表記にもいい加減慣れはしましたが。
 いつ誰が卒業したのか、リリースされた曲は何だったかということを振り返るのにちょうど良いですね。
 ただ、好みではないです。未だに。
 そういう点において卒業する際の挨拶で「モーニング娘。の加賀楓」と名乗り「トゥートゥー」を口にしなかった加賀に好感を抱きました。
 研修生としての活動が4年、モーニング娘。のメンバーとしてデビューしてから6年。
 ハロプロアイドルとして10年間活動したことを思えば十分長いアイドル人生だったわけですが、2011年にデビューした9期を筆頭に道重さゆみがリーダーやってた頃から在籍しているメンバーがまだ4人いることを考えるとうーんって思わざるを得ないのも事実で。
 2015年に鞘師が卒業してから譜久村・佐藤・小田の3人でずっと歌割りを回し続けたツケがきてるなーとは思ってる。
 2015年からの鞘師・鈴木・工藤の卒業ってユニゾンや低音域の厚みの面で凄く痛かったと感じていて、特にズッキが卒業してからはユニゾンがスカスカになっちゃったなーという印象でした。
 あのよく通る声の太さは貴重でしたね。
 で。
 佐藤・森戸・加賀っていう卒業ラッシュも危機感煽りますよね。
 時代が違うといえばそれまでですが後藤真希は在籍期間が3年。
 安倍なつみで1998年のデビューからの計算でいうと6年です。
 近年、卒業した娘。メンを出してくるならまーちゃんは10年。
 ちぃちゃんはカンガル含めて7年。
 加賀は研修生からなら10年、デビューしてからなら6年。
 他グループで考えると強烈なインパクトを残して引退したやなみんが3年でしたね。
 やなみんのインパクトや印象深さを思うと活動期間の長さは問題ではないと考えさせられます。
 どれだけ爪痕残せるか、印象残せるかが勝負なのだと思い知らされますね。
 さゆが卒業してからの娘。について、あるいはつんく♂プロデュースではなくなってからのモーニング娘。についてなんですが。
 わりと「つんく♂だったらこの子をとるかな」とグループとしての声質のバランスを大事に考えていたつんく♂視点で考えさせられるときが新メンバー加入時にありますね。
 デビュー当時にスキルの面で特に叩かれていた12期ですが、僕は「声のバランス悪くない?」って感じてました。
 たしかにスキル不足も感じてはいましたが、メンバーひとりひとりの声質やバランスを考えるとグループアイドルの構造として歌割りが12期に回ってこないのも仕方ないというか、イマイチ上手く収まらないっていう思いでしたね。
 13期の加賀と横山。
 イレギュラーな14期の森戸はテコ入れ、即戦力感が強くて、本人たちや12期が悪いわけではないのにちょっと気の毒になる部分がありました。
 ちぃちゃんなんですけれど、鞘師がいたら娘。入りしてなかったでしょうね。
 似て非なる存在ですけれど。
 ただカンガルでのちぃちゃんはうたちゃんやまなかん、桃子という突き抜けた存在が次々にいなくなったことで中心に収まった感のある子で、センターっていうようなタイプの子でもないんですよね。
 結果的にセンターっぽい立ち位置になりましたが。
 これはまだ若く経験も浅いのにリーダーになったフクちゃんや、デビューが遅くさゆ卒業後最年長になってしまった飯窪さん。
 カンガルの山木さんや、古くはデビュー当時の中澤裕子にも似たようなことが言えます。
 仕方のないことではあるけれど、色々と考えていくと思うところは生まれる。
 
    さて。
 ここからが本題です。
 基本的に箱推しではありますが、娘。メンならまーちゃんとちぃちゃんを中心に応援していたんですよ。
 まぁちぃちゃんはカンガルメンとして最後まで応援していた複雑な部分はあるにせよ。
 で、今まで好きは好きではありましたが、そんなに加賀のことを見てこなかったんです。
 13期のあの感じはさゆとれいなを見てるようで楽しいと思っていたし、二人とも有能だなとも思っていましたが。
 で。
 加賀楓、卒業しちゃったじゃないですか。
 卒業の発表があったとき意外とショックで。
 追いかけていない部類のメンバーでしたが、意外なくらい好きだったし、思い入れを持ってたんだなぁと。
 こういうことがないと気がつかない思いだったでしょうね。
 研修生の頃から有名だったので、ずっと知ってはいましたし、デビューしたときも嬉しかったですし。
 ただ、その後、娘。の中で爪痕残せるような活動させてもらえたかっていうと。
 シングルやアルバムのリリースペースはどんどん落ちてますし。
 ワンフォーのときに14枚目のフルアルバムが発売されて、トゥーワンでやっと16枚目ですからね。
 シングルの方がイベントやりやすいでしょうが、アルバムが聞きたいんですけれど。
 カップリング曲やアルバム曲でメインどころに抜擢されて、そこで良さや魅力が見つかってシングル曲でも歌割りが多くなっていくという事例が昔はよくあったと感じますし(その最たる例が「恋ING」で高橋・藤本と共にメインヴォーカルを担当した亀井絵里だと思ってます)シングル曲ではありませんが、どれだけ歌割りが少なくとも在籍時のコンサートの定番曲としてよく披露されておりジュンジュン、リンリンの熱唱で胸が熱くなる「雨の降らない星では~」のようなこの曲はこの子がいてこそ、この子ありきといった存在感を示すキラーチューン、定番曲もアルバムリリースがあってこそだと感じますしね。
 今の時流や販売戦略、つんく♂との距離、娘。の構図の中では加賀楓を活かしてあげることは出来なかったなぁとつくづく思っています。
 まーちゃんとちぃちゃんが卒業したタイミング、そしてアイドル活動10年という節目で卒業という選択をした加賀は非常に聡明だし、やるべきことやれることはしっかりとやってくれたという感謝の念も抱いています。
 ただ、7期8期と同じような「もっと良い思いをさせてあげたかったな」という気持ちはずっと持ち続けることになるんだろうな、と。
 すぱっと卒業を選択してくれたことがある種の救いなのかもしれませんが。

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