人生のターニングポイントになった曲(あるいは自分自身の人生におけるテーマソング)
この曲を聞いていなかったらこんな趣味になってなかっただろうなぁ、果てはこんな人生歩んでないだろうなぁっていう曲があるものです。
例えば好きなアーティスト、例えば好きなアイドル、例えば好きなゲームのテーマソング。
この曲があるから好きになったとか、この曲を知ったからファンになったとか。
この曲は一生忘れることなんてないとか。
ずっとこの曲と共に生きていくんだろうとか。
僕は音楽から非常に強く影響を受け、励まされ、支えられて人生を歩んでいるので、特に10代半ばくらいに出会った音楽たちは趣味嗜好どころか人格形成にも影響受けてるなぁと本当に思います。
なのでちょっと振り返ってみようかと。
「大都会交響楽」Pizzicato Five
おそらく初めて聞いたピチカートの曲なんですよ。
ホントにそうなのかどうか確認する方法がないからわかんないんですけれど。
まだネットの普及してない時代。
プロレス番組の放送が終わって、テレビそのものの放送が終わる直前にあたる深夜3時とか深夜4時くらいにミュージックビデオばかり流してる番組(?)が放送していて、そういう番組を見て当時は音楽情報を収集してたんですよ。
ローカル局の夕方にも同じような枠があって見てたんですけれど。
ただ、ミュージックビデオを垂れ流してるだけで詳細な情報を教えてくれるわけでもなく、フルサイズで流してくれるともかぎらず、そもそもいつリリースされた曲なのかもわからず。
そんな中でピチカートと出会いました。
「東京は夜の七時」「恋のルール·新しいルール」「ウィークエンド」「東京の合唱」「12月24日」はプロレス番組の後にやってたプロモーションビデオ垂れ流し枠で見たという覚えがあります。
そして「東京の合唱」や「12月24日」あたりになると、近所のジャスコ(最早懐かしい)のCDショップにも並んでいたため「これはテレビで流れてたやつだ」「パッケージが普通のCDとは違う」となり、はっきりとその存在を認識するに至りました。
それが高校生になるかならないかくらいの時期だったのではないでしょうか。
まだ中学生だったのかもしれません。
それくらいの年齢だったためまだシングルやアルバムを新品(定価)で買うことはなかなか出来ず、いつどのようなシングル·アルバムがリリースされているのか情報を仕入れるのも大変で、それでもなんとか「プレイボーイ·プレイガール」と床屋(「PIZZICATO FIVE」)は近所のCDショップで買ってますね。
そういえばWinkのベストアルバムもこの店で買ってます。
今、買わないと後悔すると思ったんです。
なにせ時代が時代ですので、買い逃したら次の出会いがあるかどうかわかんないって思うんですよね。
高校時代から20代前半の一番音楽を聞き漁っていた頃は渋谷系にどっぷりだったんで、この出会いは本当に一生ものになってます。
たまたまの出会いでその後の道が示された感がありますね。
「遠く、儚く、愛しいもの」加藤恒太
セガサターンで発売されたゲームソフト「サウンドノベル 街」の中で流れる曲ですね。
プレイステーションやPSPにも移植されていますが、どの機種でも順当にプレイしていくと作中で使用されている全楽曲で、一番最後に聞くことになると思います。
何故、このソフトを購入したのかよく覚えてないんですよね。
予備知識のない状態で購入したことや、最初に買ったソフトはおそらく長いこと売れてなくて新品だけれど捨て値で投げ売りされてたことはなんとなく覚えてるんですけれど。
「最初に買ったソフト」っていう言い方してるのは、セガサターンでソフトが読み取れなくなるたびに買い直してたからです。
何度、買い直したかわかんないくらいずっとプレイしてた。
未だにPSP版をvitaでプレイしてる。
セガサターン版をプレイしすぎてると他の機種の作りにどうしても違和感を覚えて、受け入れ難い部分もあるけど、今現在に至るまでプレイしてます。
何度買い直したんだろうと思うと4~5回くらいかなぁとよく覚えてないなりに思うのですが、それソフトの保管の仕方が悪かったんじゃね? と今更思います。
当時は荒れてたし、引きこもってたし、ずぼらでそういうところに気が回らない部類の者ですからねぇ。
小学生の頃にイジメを受けたのと、おじいちゃんが交通事故で亡くなったのが重なって不登校になって。
高校生になるまでの3年分くらいの記憶がほぼ無いんですよ。僕。
たまにフラッシュバックが起こって、発作起こして、それで記憶が蘇るみたいなことが20代後半から起こり始めて「受け入れられるようになったんだなぁ」なんて思ったりしてますけれど。
薄暗い自室で笑ったり、涙したり。
僕の心に寄り添ってくれたゲームソフトが「街」で、未だにずっと遊んでる。
そして、人生で初めて購入したゲームソフトのサウンドトラックがこの「街」のサウンドトラックでしたね。
これもまたジャスコだったんですけれど、田舎にそんな大層なCDショップは無いですし、むしろよく売ってたなと未だに思いますよ。
僕はずっと「ゲームミュージックに愛を」って言い続けてるんですが、こういう体験からそういう思いを強く抱くようになったんでしょうね。
「楽しかったです」「面白かったです」「感動しました」とか、どんな言葉を並べてもなんか違う気がして。
一番当てはまるのは「大好きです」かな。
それでもちょっと違う気がしてしまうくらい思い入れがあります。
なんかもう感謝しかありませんので。
「あなたの風が吹くから」森下玲可
ゲームソフトであるロックマンDASHのEDテーマですね。
僕の人生のテーマソングのひとつです。
なんていうかテーマソングやイメージソングを勝手にでっちあげたり、設定したりなりたくなるお年頃であったり、癖みたいなものってある人にはあると思うのですが(カップリング好きの癖がある方とか好きなアイドルのイメージビデオ作りやってる方とかはやりますよね)自分にテーマソングやイメージソングを勝手につけるっていうのもやる人はやると思います。
この曲は20代になってからの自分の人生のテーマソングとして採用していたものですね。
当時の自分に凄くリンクしていてじわーっと涙が流れましたね。
ゲームの内容と曲と、当時の自分の状況や心情ですよね。
これはずっと聞いているという曲では無かったりするのですが、ずっと覚えていますし、それこそこういう文章を書くときに思い出すような曲です。
自分自身のことを鼓舞したり、肯定するための後押しがほしい状況だったり、心情だったりするときにこの曲は心に力を与えてくれて、背中を押してくれますね。
「キミとボク」鈴木蘭々
この世で1番好きな曲です。
この曲に関しては特別な何かがあったというわけではなく、ただただ好きっていうそれだけですね。
ホントに好きで思い入れもあるんですが、書けることは特別に無いんですよね。
曲にまつわる情報とかなら書けますけれど、そんなこと書いても仕方ないんですよ。
ただただ好きなだけといえば、好きなだけなんですから。
それくらい好きなんです。
エピソードとかない。
とにかく好きなだけ。
そういう曲もあります。
作ってくださった方々、ありがとうございます。
そして、歌ってくれた蘭々、ありがとうございます。
本当にそんな曲。
4曲、紹介して語ってみたり、ただただ好きだと叫ばせてもらいました。
もっと色々あるとは思うも、ほぼ何も考えずにすっと出てきたこの4曲は、僕の人生において、本当に特別な曲なんだと思います。