現在、どうなってるのかわからない好きなアーティスト

 音楽活動しているのか、していないのか。         
 新譜が出ていない、ライブをしていないだけなのか。
 裏方に回ったのか、あるいは引退したのか。
 そのあたりがわからない好きなアーティストがいたりします。
 僕の場合、2000年代~2010年代にかけて出会ったアーティストに多いんですけれど。
 この時期ってインディーズレーベルに所属しているアーティストが全国的にブレイクしたりといったことが起こり始めたり、インディーズレーベル主催のイベントなどがメジャーになっていったりした、インディーズレーベル全盛期であると共にSNSが少しずつ出来始めたけれど(mixiとか)基本的にはまだアーティストやレーベルが情報発信する主な方法としてはオフィシャルサイト、ブログ、メールマガジンがメインでしたね。
 レーベルマスターがファン(音楽好き)とアーティストが純粋に音楽を通じて交流することを目的としたmixi的なSNSを製作するなど非常に面白い試みを立ち上げて、実際に運営していたこともありました。
 全く荒れることなく一定期間続いていましたが、利用者の減少で立ち消えたという感じでしたね。
 当時のインディーズレーベル主催だから出来たことという感じはありますが、もっと利用者が多かったり、活発に情報や話題の発信をしていける人がいなければこういうタイプのSNSはどうしても続きませんねぇ。
 ただ、実際にアーティストさんと音楽に関する情報交換やたわいもない話をするのは本当に楽しかったですし、音楽好き同士の憩いの場としても有意義だったという認識です。
 で、こういう部分に通じるところもあれば、時代の流れもあるのですが。
 当時、サイト運営をするためのアレコレを提供してた会社が事業から撤退して、サービス終了してたりみたいなことが起こって、この時代に活動していた方々のオフィシャルサイトやブログが無くなっていたり、メールマガジンの配信がいつのまにやら終了してたりするんですよ。
 きちんと移行することが出来なかったのか、あるいはその時点でもう活動してなかったのか、事情はわからないのですが。
 数年に1度、新譜が出るくらいのペースで活動してる方が僕の好きなインディーズアーティスト界隈は普通だったので、最新情報の確認も1ヶ月に1度するかしないかくらいで十分事足りてたんですよ。
 で、気がついたらどこで情報を得れば良いのかわからない状態になっているという。
 アーティスト同士の交遊関係やレーベル同士の付き合いは把握しているので、ちょっとそのあたりから探ってみるみたいなこともしましたし、YouTubeが動画配信サービスのメインになってからはYouTubeで検索かけてオフィシャルなアカウントが無いかどうか確認してみるみたいなこともしています。
 ちょうど2000年代~2010年代あたりってネット文化が現在のかたちに移行していった時期なんですよね。
 情報発信に使用する主な媒体がTwitterとYouTubeになっていくまでの過渡期。
 その前にあったものは続いてたり、終わったり、色々です。
 インディーズレーベルやアーティストのオフィシャルサイトって一般人が利用しているのと同じサービスを使って作ってたりするんですよ。
 それは全然構わないんですが、サービス終了するときはきちんと移行しないといけないんだけれど、まぁ同じ話を繰り返すことになるのでこれくらいで。
 ここから本題。

·CECIL

 ヴォーカル、作詞作曲家、楽器演奏者、イラストレーターなどがひとつのバンドのメンバーとして正式に所属しており、活動していたグループです。
 メンバーとしてはイラストレーターのカンバラクニエさんが有名ですかね。
 アルバム名や収録曲からおそらくはそれぞれ春夏秋冬をテーマにしたと思われるミニアルバムを4枚、松本隆からコメントを寄せてもらってるフルアルバムを1枚。
 ゲームで使用された曲のセルフカヴァーやリメイクなどをまとめた企画ものミニアルバムとシングルを1枚ずつ。
 ヴォーカルであるゆきちはゲストヴォーカルとして他の作品に参加しているものもあり、セラニポージというアーティストのファーストフルアルバムは全曲歌ってます。
 未だに音源化されていない新曲がみんなのうたで使用されるなど、なかなかに順風満帆な活動してたんですけれど、いつのまにやら全く音沙汰なしな状態で現在に至ります。
 活動を再開するかもしれないみたいな情報はメンバーのひとりから得ることが出来ていたんですけれど、そこからもうすぐ10年経とうとしていて、もう再始動はないのかなと思います。
 でも、再始動してほしい。
 このままはホントに勿体無いと思ってしまうから。


·Strawberry Machine

 フルアルバムを3枚リリースして、その後どうしてるのかわかりませんね。
 セカンドアルバムをリリースしてから全く音沙汰が無いなぁと思いながら数年過ごしてたらサードアルバムの情報を得て、そのときにご本人のインタビューを初めて読みました。
 Myspaceで曲を発表しているのも聞かせてもらいましたね。
 ただ、そこからまたどうしてるのかわかんない。
 好きなんだけれどなぁ。
 こんなチャーミングなエレクトロポップスやれる方は続けていてほしいと思っちゃう。


·Sucrette

 キラキラキャッチーポップスやってる男女ふたりですね。
 アルバム2枚リリースしてて、ファーストアルバムの再発もありました。
 ここまで紹介した方々に比べるとオフィシャルな情報源があるのですが、情報が更新されないので困っています。
 活動も再発売があったとはいえリリースされているものはアルバム2枚なんで、僕自身がSucretteについて色々と知る機会や時間がなかなか無かったのが事実です。
 代表作になると思われるタイアップ曲からもわかるところなんですが、抜群のポップセンスやヒットポテンシャルを感じており、アーティストとしての強みや売りみたいなものはちゃんと存在しているので、目に見えての継続的な活動があればもっと色んな展開が生まれてたんじゃないかと思ってしまうところがあります。


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