食器棚
夕食後は母と後片付け。
私が洗った食器を
母が拭く。
一旦食器はテーブルへ並べてから、
食器棚へしまう
が、母にはだいぶ難しい作業になってきたようだ。
どこに何があるのか、あったのかわからない。
3枚ずつ並べていた食器を
1枚増やしてしまう事にする。
食器棚に同じお皿があるとすんなりと
片付ける事ができるから…
できる事ができなくなる不安、もどかしさ、
苛立ち、全ては拭いきれないけど、
まだ出来るという自信、
役に立っているという喜び
は感じてほしい。
寝る前に必ず
「ご迷惑をおかけしてすみません。
色々とありがとう。あなたは疲れていない?
明日もよろしくね」
と母は言う。
今日の片付けの時は
「おかげで寂しくなくご飯が食べれるわ。
やっぱり1人で食べるのは寂しいからね…」
と言った。
今までは(一緒に住むまでは)
「1人で寂しくない?」
と聞いても
「全然!1人の方が楽だわ」
と言っていたのに、これが本心だったのか…
きっかけはなんであれ、一緒に住む事ができるようになりよかったのだと思う。