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#こやま淳子
「正義のために命を落とす子」か「臆病で命が救われる子」かーー。この問いに、あなたはどう答えますか?『かしこくて勇気ある子ども』
【レビュアー/こやま淳子】 私には子どもがいない。あまり欲しいと思ったこともないほうだと思う。けれど、この漫画のテーマには、そんな私にも他人事じゃないと思わせるような、深く感情移入させられるものがあった。 物語は、子どもができた夫婦の幸せに満ち溢れた日々から始まる。色鉛筆で描かれたような絵柄はかなりおしゃれで、漫画というより大人の絵本といった感じ。 そんなほんわかした雰囲気の日常に、ある日、ふとした不安が入り込んでくる。子どもができたら、かしこくて勇気ある子どもになって
ドラマ化待ったなし!?『BASARA』田村由美が贈る新感覚ミステリーに予想を裏切られ続けて寝不足注意 『ミステリと言う勿れ』
ミステリって、人間描写の深みに欠けるからちょっと苦手。そんな人でも楽しめるのが、この『ミステリと言う勿れ』(1〜7巻発売中)である(だからこそこんなタイトルなのだろうか)。あの『BASARA』の田村由美先生が手がける新感覚のミステリ作品で、2019年の「マンガ大賞」「このマンガがスゴイ!オンナ篇」ともに第2位を受賞している。 謎解きしながら、ジェンダーも人生訓も雑学も学べるまず主人公のキャラがイマドキだ。久能整(くのう・ととのう)という変わった名前の学生で、性格は常に冷めて