母乳育児をやめることに、負い目を感じないで、、
色々な相談があるなかで、
「母乳育児をやめたいので、断乳ケアをしてほしい。」という相談があります。
時期は、人それぞれ。
長く母乳育児を続けた人もいるし、その反対の人もいる。
自分が納得できる時期まで、母乳育児を続けられたらいいのだけれど、
どうしても続けられない理由がある人もいる。
母乳育児が続けられたから「良かった。」とは人によって言い切れないけれど、
早くやめる人ほど、負い目を感じて苦しんでいる人が多い。
「母乳があげられなかった。」「続けられなかった。」
そんな風に自分をせめて苦しんでいる人がいる。
時には、その葛藤が怒りになって家族やケアを受けにきた助産所でその感情を爆発させることもある。
けれど、その怒りと負の感情をどうか自分に向けないでほしい。
母乳育児は素晴らしいものだけど、この日本の環境下で絶対必要なものではない。
その選択が必要になったときには、その意思を尊重してできる限りの応援をする。
それが、助産師にとって育児に寄り添うということだと私は思っている。
どんな時期にやめても、その人にとって卒乳には意味がある。
こんなに早く卒乳すると怒られるんじゃないかと思わず、卒乳ケアにきてほしい。
むしろ、どうしようもない感情を吐き出しにきてくれるぐらいの助産所でありたいと思っている。
母乳育児をやめたい。やめようかな。
そんな時、どうか負い目を感じないで欲しい。