MBTI詐欺師のわたしのこと
私、雪國こやまは、毎日、「心配」と「不安」と「私」。”さんこいち”で仲良くやらせていただいている。
私は、基本「私」のことを「あたし」と発音するくらい快活に、ほとんどの人から「MBTI絶対Eでしょ?!」と迫られるほど明るく生きている女である。
しかし、全然そんな事はなく、実際は生粋のINFJである。
このあいだ、ゼミ合宿でMBTIを訊ねられた際、嘘をつく必要も無いのでINFJだと素直に答えたところ、ドン引きされてしまいBBQの雰囲気をかなり微妙なものにしてしまった。
なんだか申し訳なくなって焦げた肉を率先して食べることに勤しんだ。
私の「見る人が見たら明るい人格形成」は、ほぼ私の「言葉」によって周りの人が錯覚することで、完成されている。と言っても過言ではない。
と言うかそうである。
話す時はハキハキと、大きな声で、が私のモットーだ。
口言葉にして書き表すとなんとも胡散臭く、黒板の上に貼ってある標語のようなモットーだと思う。
ところがどっこい、この話し方は効果絶大である。
例えば、やたらと声が大きいバイト先の店長の愚痴を言いたいとする。
(まず言わないのが一番であるがそれは置いておく)
私だったらその店長から受けているストレスの度合いで声の明るさを変える。
店長の大声がかなりのストレスだった場合。
ストレスに比例して明るい声色でいくと良いだろう。いわゆるネタ化だ。
私は、話し手のそばに行くなり、声が大きい店長ばりに声を張り上げて話し出す。
ここで聴き手はまず、「声が大きい女」という印象を受ける。
そんな女が、声が大きい店長から自分がいかにストレスを受けているかを声高に語り出すのだ。
聴き手の意識は、私がどれだけつらいか、よりも「お前がいうなや」という
ダウンタウン浜田さんにも匹敵する鋭いツッコミで埋め尽くされる。
大事なのはここからである。
このまま話し終えて鼻息を荒くしていても、ただの自己満やばいやつ認定である。自分の鼻息で聴き手を吹き飛ばしかねない。
実は私は最強のカードを隠し持っていたのである。
「まあ、私も声のでかさなら負けてないんですけどね。」
これ。
テンプレート化するなら、
「まあ△△も○○なんですけどね。」
これだ。
よく言えば、自省の一言。悪く言えば、「必殺・責任逃れ」である。
△△は自分かそれに近しいものであることが必須であり、○○は先程まで自分が非難していた内容である必要がある。
話しながらこんな分析をしている時点でEのMBTIの人間の所業ではない。こんな内容をNOTEに書き残そう、というのもなかなかな思考回路である。
MBTI?ブルベ?イエベ?
知らん。
大事なのは、笑いのツボと味覚、金銭感覚が相手と合うかどうかである。
「まあ、私もパーソナルカラー診断行きたいし、友だちとMBTIのはなしするの大好きなんですけどね。」
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