父が死んだ。
少し前に父親を亡くした。あっという間のことだった。いや、もっとできたことはあったのかもしれない。初めて後悔というものは自分の中に、残るということを知った。初めてどれほど頑張ろうと願おうと叶わない願いがあるということを知った。
悲しみは減らない。姿を変えながら少しずつ顔を出す。時々ふと思い出してしまう。思い出したい、思い出すと悲しい。矛盾した感情と共に父を思う。
人の命は重い?軽い?わからない。けれど一つだけ分かったことは死んだ人には会えない。どんなに映像を見ても声を思い出しても、写真を見ても、もう父はいない。会えない。それだけが死というものの平等な真実なんじゃないかと思う。
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