夢を叶える覚悟―ラ・ラ・ランドを観て
わたしは、中学生くらいまで漫画家になりたかった。漫画の模写をしたり、少ないお小遣いでスクリーントーンを買ったり、頭の中は漫画家になることでいっぱい。このまま努力していけば、自分の漫画は雑誌に載り、アニメ化される。特に根拠はなかったがそう信じていた。
この夢が、現実にはならないのだと気づいたのは中学3年生のとき。高校受験が始まったのだ。わたしは、あっさりと絵の練習をやめて勉強を始める。「大した才能はないだろうから、勉強したほうが将来のためになるんだろうな」。そんな風に言い訳も