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トライガン スタンピード 1~12話 ふりかえり!(今作は前哨戦だった…?!)
こんにちは!
前回TRIGUN STAMPEDEの布教記事(布教できてるか否かはともかく)を上げたので、
観おわっての感想も上げなきゃかなと思い、書きます!
折々の感想は別名義のツイッターでわめきちらしてましたが、そっちは原作至上主義者まるだしで呻いた挙句、第12話にぶちのめされて瀕死になった様子が見れますので…… 恥ずかしいからここには載せませんwww
いやぁ、12話には気持ちよくぶちのめされました。
そして完結編制作決定おめでとう!ありがとう!!👏👏🎉
600億$$の男爆誕〜〜〜!(しんどい…ッ( ꒦ິ꒳꒦ີ ))
↓こちらはFinal PV。今作の総集編ですね。
メチャクチャいいシーンばっか集めてきよった…!
https://twitter.com/trigun_anime/status/1639635298505093120?t=jqg8QrZsJhxCAgzqpcrD8w&s=19
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— 『TRIGUN STAMPEDE』アニメ公式/トライガン・スタンピード (@trigun_anime) March 25, 2023
『#TRIGUN STAMPEDE』
Final PV公開
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本作の世界観を極限まで
凝縮したFinal PVを公開!!
Salyu × haruka nakamuraの
「聖者の行進」 が紡ぐ
ノーマンズランドの物語
ヴァッシュ達の旅路を
もう一度、どうぞご覧ください。#トライガン pic.twitter.com/XuMyTmqqKX
全体の感想
〜原作履修者目線で〜
⚠ 原作ネタバレ御免!⚠
すみません、まだ1周目なので、純粋にトライガン スタンピード単体への感想は出てきません。1発目はどうしても原作への愛着に引きずられた目線で見てしまうので。
ぶっちゃけ私は「いろいろ原作と違う点があるけど、どういう意図なんだろ…?」と警戒しながら見てたんですが、最終話で納得しました。
この納得感は、言葉で説明するのがまだ難しいのですが…、
たぶん「完結編の前段階」としての今作だと判明し、「本題の前の前ふりとして、これだけの情報量の作品を作り込んだのか!?!」…と。
圧倒されたのです。
◆人に怪我さえさせたくないヴァッシュ
原作ファンが、トライガン・スタンピードを見て、まず思うのは「ヴァッシュがめっちゃナイーブ…」だと思います。
新規さんもたぶん「なんだこのナヨナヨ優柔不断な主人公?」って思う人多いと思う。
┌───補足(原作の場合)───┐
原作ヴァッシュはある程度吹っ切れてるので、死なない程度に傷付けるのはできる子。トロッコ問題(どちらを犠牲にするかの選択)にならない限りは、判断が早く、快活なイケメン。
トロッコ問題にブチ当たると、片側が極悪人であっても「どっちも死なせない!」って牛のように突進する男。
極悪人でさえ生かしてしまうから、周囲の反感を買うのよね。
(後々の回想シーンで、ヴァッシュ達からしたら人間そのものが極悪人でしかなかった事が判明し、「悪人は殺せ」=「人間は皆殺し」…つまりナイブズの言い分に同調することになるのだと理解できる)
└───────────────┘
でも、このスタンピードでのナイーブヴァッシュは、「覚悟を決める前のヴァッシュ」なんですよ…!
原作でいえば、「1話よりずっと前の、銃を握る前のヴァッシュ」に相当すると思います。150〜70年前の、どうすべきかも決められないままにナイブズの動向を見張ろうと後をついて回っていた彼がどんな子だったのか、それを見せてくれてるのです。
「何かこう、駄目だな僕は。
争い事は いまだに怖いよ」
150年生きて、惑星イチのガンマンと呼ばれる腕前を得て、いちいち他人の争い事に首をつっこみ、力尽くでイザコザを解決する、人間台風とよばれるほどの争い事の達人が、
「争い事は いまだに怖いよ」
と言う、この重さ…!!
これを! トライガン スタンピードは! 表現してくれている!!!
……完敗です。平伏して五体投地。
ナイーブヴァッシュにイライラしてすみませんでした……。
ありがとうスタンピード…!!
今後、完結編でヴァッシュがどういう軌跡を経てどこに答えを見つけるのか、
原作とはある程度乖離があるかもしれませんが、それも「もう1人のヴァッシュ」として受け入れられそうな気がしてきました。
◆ナイヴズを諦めなかったヴァッシュ
原作ヴァッシュが、レムを殺したナイブズを憎んでいるのに対して、スタンピードのヴァッシュは、ナイを害する気にはなれず、説得しようとしている。
これは大きな改変かなと。
┌───補足(原作の場合)───┐
原作ではむしろナイブズのほうがヴァッシュを説得しようと(とても乱暴な手段ではあるけど)ずっと働きかけをしていました。
聞く耳を持たなかったのはヴァッシュのほう…のように見える。
ただし、原作の最後にナイヴズは振り返る。
「…いや… 離れたのは…俺か」
たしかに、最初に耳をふさいだのはナイブズなんだよね。レムにもヴァッシュにも本心を明かさず、相談せず、独断で大墜落を引き起こした。これが双子の決裂。
└───────────────┘
ただし、結局は原作でも、ヴァッシュは最終的にナイブズのことも生かそうとする。(これはアニメの「トライガン」(1998年)に影響を受けたのではとか私勝手に考えてますが)
だから、遠回りせずに、最初からヴァッシュがナイヴズと和解を目指してるのは、むしろ正解なんじゃないかなと。
原作では、散々ヴァッシュからナイブズに殺意高めに銃を向けてるので、レムの遺言という後押しがあってのことになってますが。
究極の平和主義者であるヴァッシュが、双子の兄にだけ殺意高いのは、原作ヴァッシュのいちばんの歪みなので…。
ただ、その分、ナイヴズが歪みをひきうけてしまったな??? という気はするの……。
原作のヴァッシュとナイブズはお互いに苛立ってて対話できなかったけど、
今作でヴァッシュがナイのほうをキチンと見てると、ナイヴズがヴァッシュを見る目が歪んでないと、すれ違いが起こらないから……。
◆ロスト・ジュライ
原作のロスト・ジュライとジュネオラ・ロック・クライシス、それとアニメのオリジナル要素をうまく混ぜた形になりましたね!
ナイヴズの計画が断行されるとなって、一気に方舟〜オクトバーンでの決着のほうへ流れつくのかと思いましたが、そちらの要素はほぼ使わず終了。完結編へつづく!
マジかーーー!ってなりました。気持ちよく騙された。
ナイヴズがヴァッシュの自由意思を切り捨てて「プラントとして」のヴァッシュを求め、ヴァッシュが抵抗して自分の信念を表明。
双子が彼我の隔たりをつよく認識し、物別れに終わる…。(物別れというか…永の別れというか…)
クライマックスとして申し分ないケンカっぷりでした。
ですが、私的にはロスト・ジュライって、原作のヴァッシュに「罪」を負わせた、おそらく唯一の出来事だ……という認識があるので。
この要素、どこで拾ってもらえますか……?? という気持ちが。やはりどうしても残る。
拾わないという選択肢もあるにはあるんだよね。その場合、ヴァッシュは自分のものではない罪を背負って歩く、身代わりの山羊、もしくはイエス・キリストになってしまう感じ…??
うーん、ハマりすぎなんだよな、ありえそうでちょっと…、いや、大丈夫だと思いたいけど………。
あんまりそういう、偶像すぎるのは、ヴァッシュにさせてもらいたくないなと私個人は思ってます。
原作ヴァッシュは人間なんよ…。プラントだけど神様じゃない。悩んで傷付いて苦しんで、そして人を恨む気持ちも持っている、人間と変わりない生き物。
だけど未来のために、自分の恨みをおしこめて我慢して手を差しのべるという選択ができるひと。
私はそこに尊みを感じています。
┌───補足(原作の場合)───┐
原作のロスト・ジュライは6〜10年前の出来事。
本人はこの事件当時の記憶をまるごと喪失していたけれど、途中(マキシマム5巻)で思い出してからは、罪の意識に苛まれる。
スタンピードと違って、原作のヴァッシュは大墜落の共犯でもなんでもありません。原作では、大墜落はナイブズ個人の所業で、ヴァッシュは糾弾者の立場です。
けれど、ロスト・ジュライは「ナイブズに無理強いされた結果の悲劇」である一方、エネルギー砲(A.ARM)の発動は、たしかにヴァッシュの心の奥にある「人間への恨み」によって起こったものだった。
理性と善性が「いやだ、やめろ」と言う反面、たしかに薙ぎ払ってしまえと呪詛を吐く自分がいたからこそ、A.ARMが反応したのだと、そう知っているから、ヴァッシュは後悔と罪の意識に圧しつぶされる。
そして、それまで「殺さず」の綺麗事を高いところから述べ立てているように見えたヴァッシュが、
大量殺人者の身分に堕ちてなお、「だからこそ、これ以上の犠牲を出したくないのだ」と訴える、泥臭さと執念をさらけだす。
私は感じていた
後悔が強いほど、より堅牢さを増す 意志の存在を
└───────────────┘
スタンピードの場合、ヴァッシュはすでに大墜落について何故か責任を感じているので(私はぜったい負うべき責任ないと思うけど)、これと並ぶ「過失致死罪」が増えたかんじですね。
大墜落は誰の仕業か判明してないのにくらべて、ロスト・ジュライはヴァッシュに冤罪がかかってるので、周囲の眼はいっそう厳しくなる見込み…?
で、その2年後、リィナのところで「エリクス」として暮らす、記憶喪失らしきヴァッシュの姿が。
スタンピードのヴァッシュが、ロスト・ジュライを経て、どう変わるのか、変わらないのかは分かりませんが、
とりあえず、完結編ではレガートくんが怒り狂ってるだろうから、ヴァッシュは人間を傷付ける戦い方をせざるを得なくなるんだろうな…。
あとな。この、「ロスト・ジュライの首謀者ヴァッシュ」という誤解こそ、
「大事なのは 良いとか悪いとかじゃない
伝えること 伝わること」
……ってハナシじゃないかなあって思うんだけどなああ!
ここ繋げてくれるかなぁ。
完結編たのしみ。
◆「人間台風」
原作といちばん違うのは、「人間台風」の異名のもつ意味かな。
スタンピードだと、ヴァッシュの「人間台風」としての悪評は、ぜんぶナイヴズのせいっぽい…よね?
(実例が3話のジュネオラ・ロックと12話のジュライしかないけど)
┌───補足(原作の場合)───┐
原作だと、「自分からは争い事を起こさないけど、他人の争い事にことごとく首をつっこみ、
人命を救う代わりに、建物や器物の損壊はいくらでもやってのける」という本人のスタイルが、「人間台風」の異名をとる要因。
あと、史上初の「人間災害」指定をされて、指名手配が解ける。
ロスト・ジュライ以降についた二つ名であるせいで「迷惑」「命がいくつあっても足りない」「死神」などのネガティブなイメージとともに世に広まっているけれど、
読者的にはそこまでネガティブイメージのない二つ名。
└───────────────┘
スタンピードのヴァッシュは、台風感ないんだよね。
まぁ、原作ヴァッシュみたいにロスト・ジュライの悪評を逆手に取って人除けをする真似なんかしませんしね。
この二つ名へのネガティブイメージだけは、完結編でも払拭されなそうだなと思ってます。
◆その他
ヴァッシュ以外のキャラの扱いは、なるほど〜感がつよい。
レガートくんがウルフウッドに絡んできたトコなんかは、今後の展開上、必要なキーアクションだろうなって感心したりしました。
ウルフウッドが原作より幼そうなのがね、衝撃でしたけどね…
それこそ完結編でヴァッシュとの関係構築するのに良い条件かな…って気が。
原作ウルフウッドは分別があるからモノローグが多いけど、
アニメの場合、モノローグよりしゃべらないとだから…。何でもかんでも口にできちゃう幼さは必要なのかも。
(なんつってて、2年後ウルフウッドはメチャクチャ男前上がって牧師化してたりしてね!!!)
メリルちゃんがロスト・ジュライを経験してスレてそうだけど、完結編でかわいい後輩ミリィちゃんに癒やされるわけで……どうなるかな?
エレンディラ姐さんには期待しかない。
あとは完結編、ぜったいガントレット出ると思うので……期待。
既出で出番待ちなのは、あとナインライブスとリヴィオ、ラズロも確定か。
パペットマスターは戦術がえげつないから出しがいがあると思うんだけど(惨劇…)、出るヒマあるかしらね…。
とりあえず、大まかな感想は以上かな?
内容が偏ってる気がしますが…今日はここまで。
来週、いま開催中のコラボカフェ行って、原作色つよつよの飯とドリンク浴びてきま〜す!🤩