身近にある認知バイアス

最近、こんな書籍を読んでいます。
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聞いたことあるようなバイアスから知らないものまで、いろんなバイアスが紹介されています。

無意識レベルでぼくらの脳の中で起こっていることを知ると、おもしろいですよね。

個人的に特に興味がある認知バイアスを、いくつか紹介したいと思います。

認知的不協和

定義としては、
「自分の本音と実際の行動が矛盾しているなど、自分の中で一致しない複数の意見を同時に抱えている状態。」
ということです。

そしてこの状態を解消するために、一見すると不合理な行動を取ったりするそうですね。

例えば…
ブラック企業で疲弊している人をイメージしてみます。

本音としては、長時間労働やパワハラによって、消耗している。
しかし、なかなか転職活動をするなど、環境を変える行動に移せないでそのままの状態。
そんな状態が続くと…

「おれにとって、この仕事はやりがいがあるものなんだ。」
と、自分の考えを変えて納得してしまう。
といった感じでしょうか。

意外とふだんの生活でも、この認知的不協和を解消するような心理状態はありそうですね。

確証バイアス

自分の考えや仮説に沿うような情報のみ集め、仮説に反するような情報は無視する傾向のこと。
だそうです。

例えばSNSなどで、一見すると根拠のないうわさ(「◯月◯日に大地震が起きる」とか)を見て、それをいったん信じてしまうと、
それに当てはまるような情報ばかりを集めてしまう。
逆に、それに反するような情報は取り入れない。

そんな感じでしょうか。

ぼく自身も、思い当たる節はあります。笑
この傾向に陥ってしまうと、自分の考えがかなり極端になってしまうんですよね。
気をつけたいところです。

単純接触効果

これは、比較的有名なのではないでしょうか。

特別な反応をもたらさないような物事(刺激)に繰り返し接触すると、徐々にその刺激に対し好意的な感情を持つようになる現象。

人の場合は、何度も会っているうちに、なんとなく好意を持つようになるという効果ですね。

CMで繰り返し同じ企業のものを見るうちに、なんとなく好意的な印象を抱いている、ということもありますよね。

ただし、この単純接触効果には注意点があります。
最初から「嫌われている」状態の場合、逆効果になるそうです。
繰り返し接触したとしても、好意的な感情は抱かないということですね。

まあ、人の場合で考えてみると、なにか特段良いギャップがない限り、嫌いな印象は変わらないような気がしますよね。

現状維持バイアス

これも比較的有名な気がします。
そして、個人レベルでも組織レベルでも、よく起こっている現状かと思います。

何かを変化させることで現状が良くなる可能性があるとしても、損失の可能性も考慮して、現状を保持しようとする傾向。

どうやら人は、変化を恐れる生き物らしいですね。
これはきっと、本能レベルなんでしょうね。

変化することでメリットがあるとわかっていても、それ以上に失ったりデメリットがあったりすることへの恐怖のほうが強いのでしょう。

これに近いもので、「プロスペクト理論」というものがあります。

プロスペクト理論:人は何かを得る時よりも、失う時に受ける影響の方が大きいとされている。

個人でいうと、人生を少しでもよく変えていきたいのであれば、失う怖さを振り払って現状を変えていく勇気が必要ですね。
そう、勇気が必要。

また、企業などの組織レベルだと、なかなか改革が進まないのもこれが原因なことが多いと思います。
いや、むしろほとんどが現状維持バイアスによるものではないでしょうか。

認知バイアスを理解する

他にもたくさんの認知バイアスがあります。

これらを知っておくと、日常の意思決定や購買行動などが、この認知バイアスによって無意識的に影響を与えれていることがわかるかもしれませんね。

少しでも良い意思決定をして、損したり後悔したりしないように気をつけたいですね。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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