ポルトガルのポルトガル語の学習に役立つ情報
こんにちは.寺子屋処の沖田です.今回はヨーロッパの西の端っこ,ポルトガルの公用語であるポルトガル語について書きたいと思います.
ポルトガル語とは
ポルトガル語はポルトガルの憲法の第11条第3項に定められたポルトガル共和国の公用語です.
また,ブラジルの憲法第3章第13条に定められたブラジル連邦共和国の公用語でもあります.
さらに,モザンビークの憲法第1章第10条に定められたモザンビーク共和国の公用語でもあります.
他にもアンゴラ,カーボベルデ,ギニアビサウ,サントメ・プリンシペ,赤道ギニア,東ティモール,マカオの公用語になっている言語ですが,日本では影の薄い国が多いものの,安土桃山時代の南蛮貿易で日本語に多くのポルトガル語由来の語が入り込み,日本語とは切っても切れない関係にあったりします.「カステラ」「カッパ(雨がっぱのほう)」「カルタ」「こんぺいとう」「じょうろ」「バッテラ」「パン」「ビードロ」「ボーロ」「ボタン」など,ポルトガル語由来とされる語はたくさんあります.
また,ブラジルも日本から移民が多く渡り,日本とブラジルの関係も100年を越えています.
ポルトガルのポルトガル語の教材
そんなポルトガル語ですが,日本からのブラジル移民の影響か,日本のポルトガル語の教材はブラジルのポルトガル語のものが多く,ポルトガルのポルトガル語の教材は筆者が把握している限りでは『ポルトガルのポルトガル語』(内藤理佳,白水社,2019)と『しっかり学ぶポルトガル語』(カレイラ松崎順子,ベレ出版,2003)しかなく,辞書に至ってはポルトガルを主としたものはありません.
ただ,『しっかり学ぶポルトガル語』(カレイラ松崎順子,ベレ出版,2003)は元切れで,定価1,800円+税では販売されていないようで,少し高いですが『ポルトガルのポルトガル語』(内藤理佳,白水社,2019)を使うのが良いと思います.
ポルトガルのポルトガル語の辞書
日本で売られている辞書はブラジルのポルトガル語を主に扱っており,ポルトガルの表現が見つかりにくいため,ポルトガルのポルトガル語を学習するのにはあまり向いていないように感じます.
そこで,ここではオンラインで使える辞書をご紹介します.
これはポルトガルの辞書サイトで,葡葡辞典の他,英語やフランス語,スペイン語,ドイツ語,イタリア語,オランダ語,ギリシャ語,中国語,テトゥン語(東ティモールの言語)との辞典が無料で使えます.
英語よりフランス語のほうが得意だったり,ドイツ語のほうが得意だったりしたら,自分の言語能力に合わせて言語を切り替えてみてください.
ポルトガル語が堪能になった暁にはぜひInfopédiaを使って別の言語を勉強してみてくださいね.
まとめ
ポルトガルのポルトガル語は近年,教材が発売されたり,インターネット上で使える辞典がリリースされたりするなど,学習がしやすい環境が整ってきています.
ぜひこの機会にポルトガルのポルトガル語を学んでみてください.
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