言葉なんて忘れてしまいそうだ。 誰とも喋らずひとり家に篭もる。 そんな人生何が楽しいのだろう。 悲しみにも似た感情が頬を伝う。 たまにはいつもの店へ行くか。 そんなことをふと思っては 怠惰が優り、足は向かぬ。 見てくれや環境をいじられるのが嫌なのだ。 面白おかしく私が道化を演じてリアクションするから人々はいじるが、内心好きでは無い。 けど笑って受け流すくらいの技量は持ち合わせている。 喋りたいなら配信を再開させればいいのだが。 イマイチ乗り気になれない自分がいる。
久しぶりに開いたノート 穢れない心から生み出した言葉で溢れ 眩しくて目を逸らした もう戻れない世界線 キスの味も知らない 遥か遠い世界 あれから何年経っただろう 煙草の味がしたキスに 少し背徳感を味わってみたりして 背伸びをした 遥か遠い世界 割れたスマホの画面が光る 見たくない名前が浮かぶ こんな日常に生きているなんて あの頃の私はがっかりしてるでしょ どこまでも擦れた私って 今日も苦虫を噛み潰したように しかめ面と泣き面の繰り返し 嘘笑いだけは上手くなったと 知った
見栄張って徹夜して勉強して 認められたくて頭撫でられたくて それが狭い世界で絶対的正解で そんなの大人になって何一つ役に立ちやしなかった 世の渡り方なんて誰も教えてくれやしなかった 痴漢の撃退法も避妊の仕方も 白髪おばさんもつる禿げおじさんも 何一つ教えてくれなかった メイクの仕方もお参りの仕方も みんな見様見真似で 薄汚れた世界へ踏み出せば なんと息のしづらい世界だろう 蔑む視線が交差して舐め回すように品定めされ 私は一体誰に認められるため 型にはまったのだろう?量
久しぶりにくぐり抜けた先には。 変わらない風景。 変わったと言えば、店員の髪型くらいだろうか。 濃いめのカシスオレンジを口にする。 やはりカシオレは最高だ。 今日も他愛もない話ばかりが飛び交う。 中身なんてなくたっていい。 気負わずアホになれるのが、楽なのだ。 けたけたと笑って、時間が過ぎる。 知らない人と話すのも、随分慣れたもんだ。 昔は絵に描いたようなコミュ障だった。 煙草の匂いと煙だけは、いつになっても慣れない。 禁煙になればいいのに、思わずしか
最近 ライバーになりました。 以前から発信していくことについては興味がありました。 文章以外の何かでも。 しかし気楽にやるつもりでしたが難しい。 まず、投げ銭システムがあること。そしてそれによってもらえるお金が左右すると言うこと。 人間ってお金が関わると必死だから、醜くなる。 色々難しいですね。 その他人間関係も。 上手くやれればいいのですが、狭い世界の中で人々は皆争い始める。 平和にいきたいですね。 私の話を聞いてくれる人がいると言うだけで嬉しいし救わ
心の底から愛した人がいた。 あれから5年経ったけれど、私はあの時を超える感情に出会っていない。 好きや愛してると言う言葉では語り尽くせないほどの、感謝がそこにはある。 5年前、それは椎間板ヘルニアの手術をしたばかりの頃だった。 二ヶ月後に再発という最悪な展開に全てに絶望していた。 その頃だった。 Skypeに出会ったのは。 更にSkype掲示板なるものに出会ったのだった。 そこでは夜な夜な通話したい人もの同士が掲示板に書き込み、そこに連絡をするというものだった。 友
貴方を夢で見ました それは貴方を思い返した日のことでした 貴方が教えてくれたことが、鮮明に瞼の裏に描かれました 貴方と過ごした時間は何事にも代え難く、今の私の一部分となり、私を形成しています 弱さから、私は貴方の元を去りました へたくそ、理由を並べて逃げ去りました それでも貴方を忘れたことなど一度もありません 貴方に逢いたいと想いは募りました けれど、貴方に逢うのは今じゃない、と思い続けていました 何故だか違うと思ったからです あれから幾年経ったでしょう そろそろ、逢ってもい
決して両思いにはなれない人 ただの片想い。 それでもいい 一目会えたら 触れられたら そんな愚かな感情で生きるから 自分の首を絞めてしまう。 お店に顔を出せば 大きな人影が見える 周りの人より大きな人影が 私の憧れの人 私の王子様 少し低めの声と笑うとクシャッとなる笑顔。 大きな口と見上げなければいけないほどの背丈。 やめなさいって笑いながら言いつつも 私が抱きついたり血管を触ったりしても 決して拒否せずむしろ優しく受け止めてくれた。 それがズルすぎてまた貴方に恋をする。
誰かも知らない人と隣り合わせの真夜中で、 アルコールを交わして愛想笑い。 獲物は私か、あそこの女か。 伸るか反るかも貴方次第。 触れた肌は心地よくて、その先へ誘う。 柄にもなく乱暴に口付けてその気にさせて、 暗闇へ飛び込んで。 隙間から差し込む光なんて気にしないで 貴方だけに溺れ堕ちる。
会いたくなる理由なんて、些細なこと。 あのとき課題だったチョコレートの広告を見たから みんなで飲んでたコーンポタージュの季節になったから インタビューしたアイドルが爆発的に売れてるから この居酒屋で馬鹿みたいにみんなで飲んだくれたから そんな理由じゃ駄目なのか。 一瞬が、ちょこっとずつ、蓄積される。 チョコレート食べながら書いたコピーと配置された画像が、今でもキラキラ光って見える。 あのアーモンドチョコレートが食べたい。金色の包み紙をはがして、頬張ってやりたい。
その人はいつもベロベロだった。 緑茶ハイを20杯飲んでからやってきた。 よく行くバーで仲良くなったスーツに黒縁眼鏡のタッパのある男性はクシャッと笑う優しそうな人だった。 会ったそのときから開口一番 「可愛い。ねえ可愛いんだけど」 と連呼された。 言われ慣れてない言葉に思わず面食らった。 酔っ払いだし暗がりだし、補正かかってるのかな?なんて警戒しながら恐る恐る会話をした。 「俺さ、髪の毛フェチなんだよね。派手髪フェチ。だから君の髪の毛見た瞬間からやば!って思って」
ほんとはだめなのはわかってる。 それでも、その人の 優しさ、色気、何より筆舌尽くし難い 謎の雰囲気に魅せられた。 我慢ができなかったのである。 スーツを着て背が高くて色っぽいなんて 私のフェチそのままではないか。 サラリーマンとは無縁の生活をしてる私が出会ったのはSNSだ。 裏垢界隈なるものが流行り、気づけば周りはみんなフォロワー同士で、普段から下ネタが飛び交うタイムラインとなった。 何きっかけでフォローしたかなんて全く覚えていない。なんとなく惹かれた。人間的直感。そ
「いつもニコニコしてるからそんな風に見えないね」 何度言われた言葉だろう。 聞き飽きた。 知ってる。 これは褒め言葉なの? 笑顔多いからって、 根明とは限らないわけで、 私は笑い方忘れてきて、 それから笑い始めたから 沸点低いのよ だからすぐ笑ってる 笑ってなきゃやってらんない って考え方から始まったらしい。 私のヘラヘラした普段の言動は。 隠す為に笑ってるのか よくわからないけど、 つらいことを忘れさせてくれる 環境がそこにあるから 笑えてるときもあるのかもね
視界の隅に写った優しそうな笑顔 それは私の前でも変わらず繰り出されて さりげなく触れるあたたかい手が 私を狂わせて いくのに 時間なんてかからなかった ほら 触れた手に光る 壁 大きな手に 感じる 心 気持ちいいのは 身体だけ いや 心まで 満たした その人に嵌るまで0センチ 暗がりで嗚呼 周りは敵が味方か 考える余裕なんてない 必要ない ただ 今は 目の前の 大きな頂(いただき)に全て預け 大きな声で鳴くだけ 其処を出れば他人 わかっていても寂しがる 心に 不本意に
一年中四季折々のたくさんの様々な花が咲き誇る大きくて小さな庭が当たり前ではないことに当時の私は気付くことができなかった。 一つ枯れ、一つ朽ちて 形が変わり、伐採され、 この現実を知った。 丹精込めて育てられた花たちは 勝手に育ったものではないということ。 10年ほど前までいろんな木々が生い茂る庭のある大きな家に住んでいた。今は売り払い引っ越してしまい、家は跡形も無くなった。跡地には大きなマンションが建った。 歳を取った今、如何にその庭付き戸建の環境がありがたかったかを
そうだ、ハプニングバーに行こう。 なんでそんなこと思ったか、それをまずお話ししようと思う。 人として深みのある人間になりたかった それだけだ。 それは“経験人数”などの話ではなく、夜毎所謂バーへ集う多くの人間を知って人生の経験値を増やしたい、人生に厚みを持たせたい、見聞を広げたいと狭い井の中で生きてきた幼少期から強くなんとなく思っていたことにより生まれた感情だった。 それはおそらく堅物の両親によって大事に大事に籠の中に入れて育てられたからだろう。 (その話はまた機会