ジャイアンツの捕手論争からみる、SNSの在り方と使い方


みなさんこんばんは。壊れかけのスピーカーです。
久々にnoteで書きたいネタができたので、それを書こうと思います。

それは、最近ジャイアンツ界隈で勃発している「キャッチャーは誰がいいか」論争です。
今日の試合では、岸田行倫捕手がスタメン出場し、守っては今季未勝利の赤星優志投手を好リードし初勝利を演出、打っては3打数2安打1打点と大活躍、お立ち台にも上がりました。昨日の試合では今シーズンは菅野智之投手先発時に女房役を務める小林誠司捕手が勝ち星こそ尽きませんでしたが、ベテランならではの落ち着きを見せピンチを脱し、菅野投手と息のあったバッテリーを見せました。打撃でも二塁打を放ちました。その一方で、この試合一塁手を務めた大城卓三捕手は守りでは、ファースト方向への打球を取りに行かない、ファーストゴロの本塁送球が浮つく、打撃でも結果を残せず、と攻守に渡って精彩を欠き、途中交代。試合後には阿部慎之助監督から苦言を呈されました。

この苦言に対しては、「仕方がない」「阿部監督の愛のむち」と肯定的に捉えている声もあれば、「そもそも捕手起用させない阿部が悪い」「大城のことをパワハラしているようにしか思えない」と批判する声もあります。

確かに、絶大な人気を誇る大城捕手は昨年はレギュラー捕手として出場し、WBCにも出場、シーズン終了後にはベストナインを獲得。今季はさらなる飛躍が期待されてるなか、このような出場形態になっていることに、ファンの憤りは隠せないのでしょう。

その一方で、Xでは大城捕手のファン、小林捕手のファン、またそれ以外のファンも巻き込みながら、今の捕手陣について論争が繰り広げられています。中には、ヘッダー画面を「アベ辞めろ」アイコンを「I am not ABE」と設定し、過激な発言を繰り返す、大城捕手推しのアカウントまでも登場し、現在の起用に不満な大城捕手ファンを中心に支持されています。

私は「〇〇捕手のファン」というものはないので、この論争を俯瞰的に見ていますが、やはり巨人ファンとして思うところはあるので、今日はこの機会に全てを話そうと思います。

主な内容としては、
①私の思うキャッチャー起用
②「信者」と呼ばれる存在の是非とSNSの使い方
について話そうと思います。

①キャッチャー起用について

まず、今シーズンの巨人の捕手起用についておさらいしましょう。
開幕は、元日のスポーツ報知のインタビューで阿部監督が「100試合以上使いたい」と明言した大城捕手、菅野投手専属捕手でベテランの小林捕手、そして、3月に日本ハムファイターズからトレード移籍したユーティリティプレーヤーとしても知られる郡拓也捕手で構成されたいわば「捕手2.5人体制」で戦うことが決まりました。開幕から程なく、郡捕手の代わりに岸田捕手が昇格。その後大城捕手の打撃不振が続く中、一時3割以上の打率を残していた岸田捕手が大城捕手の代わりにスタメン捕手を勝ち取る機会が増え、大城捕手は再調整のため2軍降格。代役は郡捕手や若手の山瀬慎之助捕手、喜多隆介捕手が順番に昇降格しながら務めていましたが、あまり出番はなく、岸田捕手や小林捕手の出場機会が増加しました。交流戦期間から大城捕手が1軍に復帰するものの、初めはパリーグ本拠地試合のDHや代打での起用中心でした。交流戦期間が終わると3年ぶりの一塁に挑戦し、「捕手岸田、一塁大城」で起用される機会が増えました。その後大城捕手は戸郷翔征投手や井上温大投手の先発時にマスクを被るようになり、「岸田3大城2小林1」の体制が確立され、今の状態に至ります

まず、私はこのような阿部監督の起用を支持します。支持しますというより、阿部監督も現役時代はキャッチャーでしたから、支持できない、なんてことは言えないです。
さらに、現代野球において捕手分業制はかなりメジャーになっています。オリックスは若月捕手と森捕手、日本ハムも打撃好調な田宮捕手(早川聖来推しとして有名)でも伏見捕手やマルティネス捕手との併用になっています。
昨シーズン、大城捕手は規定打席に到達するほどの試合に出場しましたが、やはり捕手としての1試合あたりの疲労はかなりのものですし、今シーズン岸田捕手が好調(今は春より状態を落としていますが)中で併用は疲労の分散にもつながり、良いのではないか、と思います。投手もたくさん抱える中で、1人の捕手に固定させるいわば正捕手の考え方は私は否定的に捉えています。

②「信者」と呼ばれる存在について

だがしかし、というところですね。先述の通り、Xでは大城捕手のファン、小林捕手のファンを中心に推しの捕手を擁護して他捕手を貶すような発言が活発です。数年前は小林捕手のファンが中心でしたが、今年は岸田捕手の台頭により大城捕手のファンによるムーブメントも加速しています。
こうしたファンは「信者」として扱われ、それぞれ「コバシン」「シロシン」と呼ばれています。

私は、盲目なファンでただただ選手を甘やかす人もいていい。ただ人を傷つける発言は絶対NGだと思います。私自身も泉圭輔投手のファンで、毎回彼が登板する際は「route246のお時間」とつぶやくことを日課にしていますが、同じ泉投手のファンでも、他のリリーフ投手を貶したり、迷惑のかかるコール等の行動をしている人にはなるべく関わらないようにしています。捕手陣はみなさん仲良いですし、お互いのことが貶されているところをSNSで見るのは良い気がしないはずです。3捕手とも公式なSNSの個人アカウントは持っていませんが、公式アカウントを持っていない巨人の泉口選手が阪神戦でのプレーを巡る根拠のない憶測に悲しさを述べるニュース記事もありますし、SNSをやっていない=SNSをみていない、というわけではないと認識すべきだと思います。


冗長な文になりましたが、いずれにせよ、巨人ファンを名乗っている以上、巨人の勝利を最優先に考えて欲しいですし、もしそうでないとしても、他者を貶す発言はやめていただきたい、見てて不快である、というのが私の持論です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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