コロナで自宅待機の多いこの時期の受験生がやるべきこと(数学編)
昨年度の体験をベースに今年度の受験生がやるべきことをその月ごとに合わせて記事にしていきます。
我が家では、東大、早慶文系が目標でしたので、ドラゴン桜が最初の参考書でした。
怪しい内容もありますが、そこはマンガですから。
参考になる内容も満載なので、特に、それぞれの時期にあった勉強方法を考えていく上でとても参考になりました。
さて、まだ受験まで余裕のあるこの春までにやるべきことは、なんといっても基礎固めです。
進学校にいると、とかく応用問題ばかりやらされますが、中下位に属する生徒たち、少なくとも私の子供は、基礎がけっこうあいまいなままでした。
その状況は次の問題集ではっきりとわかりました。
これらを買って子供にやらせたところ、
「結構難しいね。」とのことでした。
やる前はかなり馬鹿にしていたのですが(笑)。
ちなみに2019.2に行われた東進のセンター試験本番レベル模試の成績は、数学1Aが82/100、数学2Bが52/100という成績でした。
(参考:2020.1のセンター試験本番では、数学1Aが82/100、数学2Bが95/100でした。)
ドラゴン桜式の2冊を短期間(2週間ほど)で何周かしました。
このように、受験勉強の最初の1歩を「うすーい問題集」や「うすーい参考書」で始めることはとても重要です。
どんな簡単なものでも、1冊やり切ったという自信はその後の受験勉強を続けていく上での大きな支えとなるのです。
年中、私は本屋で参考書を研究していたのですが、そこで高校生が選んでいく参考書は、たいてい網羅系の分厚い定番参考書でした。
「そんなものをやろうとしたって途中で挫折するよ。」と声をかけたくなることもしょっちゅうでした。
こうして、「うすーい問題集」や「うすーい参考書」をやりきると、それなりに自信がつきます。この自信がついたら、いよいよ網羅系の参考書に取り組むときです。
2020.4.1追記
東大受験中のたわしさんも最近「うすーい問題集」や「うすーい参考書」を始めると動画で話していました。がんばれ、たわし❣️
我が家では薄い問題集を終えた後は、学校の教材であったフォーカスZ をやり始めました。
このフォーカスZが受験勉強を通じて、数学の基礎を支える参考書となりました。解法の暗記本といった位置づけですね。
リンクはフォーカスゴールドです。
フォーカスzよりやや難しい問題が載っているバージョンです。有名な「青チャート」に匹敵するのがゴールドなのですが、ゴールドもおすすめです。
我が家は学校教材であるフォーカスZをそのまま活用しましたが、ゴールドに買いなおそうか、青チャートに変えようか、結構迷ってしまいました。
今思えば、あまり大差ないなと感じています。自分に合うものを選んでください。
さて、やり方も、重要です。
1つ目。
けっして、1問1問、解き進めようなどとはしないでください。
挫折します!
「1日、1単元」など目標を決めて、ただただ読んで理解することを優先してください。よく理解できなければそこは飛ばしても結構です。1日、1単元読む、これを繰り返してください。よくわからなくても、スピード感を持って「1日、1単元」を進めてください。
3,4,5回目と我慢して読み続ける習慣づけがポイントです。5回目以降で解らなければ先生に聞くなどすることも必要ですが、重要なことは「何度も問題と解答を見る」ことです。
学校でクラス替えがあった時のことを思い出してください。初日にクラス全員の顔と名前を覚えたでしょうか?おそらく1か月経つくらいでやっと覚えたか、ではなかったでしょうか。参考書もそんなもんです。最初の何周かは「そういえばこんな問題あったな。」くらいで十分なのです。
徐々に覚えていくことを信じて繰り返せるかどうかが重要なのです。
努力ではなく、習慣であることを意識してとにかく続けてください。
2つ目。
得意な単元から進める、ということです。
確率、関数、微積分。自分に馴染みのある単元から征服していってください。
得意な分野が先行して、自信がついたら次の単元を征服、といった感じで進めてください。
まとめると、この春の時期の段階は、
1 基礎固めの「うすーい問題集」や「うすーい参考書」で始める。その内容はしっかり理解して覚える。これが、受験期を通じた自信となる。
(必要に応じ、その後も定期的に覚えているか確認すること。)
2 解法暗記のための基礎本を決めて、得意分野から何周もする。受験期全体を通して何度も見返して、忘れた箇所を発見しては覚える、を繰り返す。
こうした2つのことを実行できればOKでしょう。2については、春の段階では得意分野をいくつか作れれば十分なくらいです。とにかく基礎固めに尽きる時期と考えてください。
最後に付け加えると、第1志望の赤本も手に入れる時期でしょう。最終目的である過去問がどのようなものであるかをこの時点で見ておくことも重要です。
おしらく、まったく歯が立たないでしょうが、ご心配なく。最終的に7割程度解けるようになれば十分なのですから。
今はとりあえず、ゴールを認識した上で基礎固めに励んでください。
最後になりますが、我が家では気付くのが遅かったので、受験終盤になって知識の抜けチェックに非常に参考になった youtube をご紹介します。
我が家では、数学の動画のみ利用しましたが、最近は英語、化学の動画もできてきているようです。少なくとも、数学の動画の出来は素晴らしいの一言です。
短時間でエッセンスを詰め込んである動画なので、基礎固めの時期にこの動画を繰り返し視聴して覚えこむことも、効率的な勉強になると思います。
フォーカスzでやった単元と同じ単元の動画を見れば、知識の定着が早まることでしょう。
特徴ある講師ですが、とにかく1度はご覧になってください。
以上、コロナで自宅待機の多いこの時期の受験生がやるべきこと(数学編)でした。
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