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再会

 新宿にJAMというライブハウスがかつてあった。何がきっかけだったのかもう覚えていないが私はザ⭐︎マジシャンズという売れる気が微塵も感じられない名前のバンドで出演させていただき、たぶん、パイナップルフリーウェイというバンドとの関わりから出演することになったんだったと思うが、最初のライブで自然発生的にアンコールが起こり、大変気分がよかったのは覚えている。

 以来、バンドをやめてからもソロで出演させていただき、生意気にも東京にファンと呼んでも差し支えないくらい足繁くライブにお越しいただいた方も何人かいた。あの頃のお客様、いまどうされているだろうか。涌井はここでがんばってます。京都だけど2月10日には磔磔という歴史あるライブハウスで涌井大宴会っていうイベントも開催するからね。暇と好奇心があったら是非来てほしいな。

 そんなJAMで一度共演し、京都の都雅都雅でも共演させてもらったマキタスポーツさんと今日、職場で実に20年ぶりくらいに再会した。
 私のことなんて覚えてらっしゃらないと思っていたら開口一番、「お互い年をとったね」と微笑みかけてくださり、感激してしまった。
 あの頃、マキタスポーツさんはまだメディアへの露出も少なかった頃であったが、他の芸人さんやミュージシャン、スタッフの皆さんに慕われており、兄貴っぽい雰囲気のあるカッコええ大人であり、私はその姿を目の当たりにし、本気で芸人になろうかと考えたこともあったのだが、すぐにそんなに甘い世界ではないと思い直したのもマキタスポーツさんの背中を見つめたからなのであった。私のような周縁の人たちには柔和で優しい人であるが、こと芸のことになるとストイックであり、求道者というイメージがあった。そういったところが芸人仲間やバンド仲間に慕われている所以だろう。

 才能に溢れていて枠にはまってちゃんとした仕事なんてできる人だと思わなかったよ、なんてことをおっしゃっていただき、すっかり調子に乗ってしまい、こうしてnoteに投稿するに至った次第である。

 マキタスポーツさんは明日、紫明会館にてライブ、来年1月11日には磔磔でもライブが予定されています。来年の磔磔のライブにはなんとしても行きたいと思っている。
 しかし、相変わらず素敵な兄さんであった。

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#暇書房

趣味はオープンしたお店の1人目の客になることです。この趣味について綴った私の著書『1人目の客』や1人目の客Tシャツ、京都情報発信ZINE「京都のき」はウェブショップ「暇書房」にてお買い求めいただけます。

2月10日(月)開催!涌井大宴会in磔磔もよろしくお願いします。

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