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1人目の客になれなかった話

趣味はオープンしたお店の
一人目の客になることです。

この導入で作文するのは久しぶりです。
調べてみたら去年12月21日以来でした。
あの日は四条御前にオープンした
胡椒餅のお店の一人目の客に
なれなかったのです。

と、いうことは、
令和3年はまだどのお店の一人目の客にも
なっていないということです。
(先月職場にできた自動販売機では
誰よりも早く飲み物を買った)
コロナ禍を言い訳にして、
すっかり趣味を疎かにしてしまいました。

私に限らず、近頃はなんでもかんでも
都合よく、ここぞとばかりに
コロナのせいにする火事場泥棒のような人が
おられますので注意しなければなりません。

本日狙いを定めたお店は、
いまどき珍しくオープン記念に
「いちごフルーツサンド」を
300個無料配布すると書いていました。

「300個無料配布」とだけ書かれていて
「1人につき1個」だと思うのって、
一般的な感覚でしょうか。
こんなことを考えるのは、
「1人1個とは書いていなかったぞ!」
とごねるタイプを
たまに見かけるようになったからです。

三原じゅん子に
恥を知りなさい!と言ってほしい。

お目当てのお店は高倉錦下ル、
錦市場入口のすぐ南、
大丸の東の通りを
北へ上がったところにあります。

11時オープンなので、
念のため10時に
たどり着けるように出発しました。
四条烏丸に自転車を停め、
朝と昼の間に駆ける。
沈むように溶けてゆくように。

これはYOASOBIではない。
単なるOASOBIでもない。
プライドを賭けたSHUMIなのだ。

10時にはたどり着けなさそうなので、
焦れてきます。
赤信号に腹を立てます。
目に映るすべてのことは背景に見えます。
通りすがりの人々は
全員モブでしかありません。

大丸京都店と、
やり手らしき人たち集いし
アップルストアの間の道を
北へ上がりましたところ、
私の昂りを萎えさせる行列が
できあがっておりました。

そういえば子供の頃、
母親からよく言われてました。
タダほど怖いものはない。
1人目の客になれないお店に並ぶほど
暇ではないので帰りました。

帰り道、伊□欠文明とすれ違いました。

2月6日・土曜日、
本日11時にオープンする、
フルーツサンド専門店『ももの樹』の
1人目の客は私ではありません。


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#京都グルメ

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