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400字エッセイ 偉い人と話するとき
恥ずかしながら自分より偉い人と話をするときには、その人の機嫌を損ねないことを第一に考えます。「それは違うやろ」と内心呆れていたとしても、それを口にすることはありません。口にすることで機嫌を損ねては私の立場が危うくなるからです。
情けないと思いますがそれが現実。私と同じように本心を秘めたままにしている人は多いはずです。そうでなければ、「なんでそんなことになるねん」っていう判断ミスが世の中に多すぎるこの現象の説明ができません。判断ミスによる組織の損失よりも個人としての面子を重んじる社会に生きているのです。
こんなことを正義を気取ってものしている私にしたって、ひとたび立場が偉くなれば下々の者の意見なんて聞かなくなるにちがいない。せっかく組織を良くしようと提言してくる人を遠ざけ、おべんちゃらばかりの部下を重用するでしょう。そういう人間ばかりが偉くなる。ん?いずれ私も偉くなるのかしら。