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涌井大宴会in磔磔、最後の告知

 さて。
 この一ヶ月ほど、しつこく告知を続けてきた涌井大宴会in磔磔がいよいよ今夜に迫ってきました。

 コロナ禍には開催できなかったことですから、去年再開できて以降、そのありがたみを感じるとともに、昔からよく言われている「当たり前」の反対語が「ありがとう」なのだという、かつては正直説教じみていて鬱陶しいと思っていた格言じみた物言いが実感としてぐっとくる。

 いまや自宅にいれば、アマゾンプライムだ、ネットフリックスだ、エンタメを摂取し放題の世の中、わざわざライブハウスにまで足をお運びいただき、入場券を購入いただくわけですから、この責任の重さたるや。
 とにかく稽古を重ね、その重みを責任の重みと同等くらいに重ねないと押しつぶされてしまいそうになります。
 私は普段、表に立つ人ではなく、表に立ち電波に言葉を乗せるDJの皆さんのお仕事を裏で支える、なんて言い方はおこがましいのですが、ま、要するに、裏方です。
 裏方が例えば原稿の打ち間違いをして、DJさんがそのまま読んでしまった場合に、悪いのは打ち間違いをした私なのに、電波に乗せて訂正のうえ、謝罪しなければならないのは表に立つDJさんです。その表に立つことの重みを知らないと、裏の人間は軽くDJさんに責任を転換しがちになります。打ち間違えたのは俺やけど、普通そのまま読まんやろ!などとさも、DJさんが悪いかのように責任をなすりつけてしまう、という人も残念ながらいる。いや、今は知らないけど昔、いた。

 そういうことは、表に立つ人の責任の重みを実感したら、たぶん、できなくなると思う。表に立つってすごいことです。近頃流行りの「承認欲求の塊」だとか、「裏方は裏方をやっておけばいい、表に立って何やっとんねん、アホちゃうか」だとか、そういうタイプの人もいると思いますが、表に立つ人の覚悟を知るには、裏方だって一回くらい表に立ってみたらいい、と私は思う。

 ここまで書いておいてなんなんですが、別に私は表に立つ人の責任の重みを体感するために表に立っているわけではなく、ただ、やりたいからやっているだけなんですが、コロナ禍を経てからは、そういうことを強く感じるようになりました、っていう話。

 涌井大宴会を観る前と観たあとで、何も変わることはないと思います。学び、気づき、実り、収穫、いっさい何もありませんが、そういう、何もないことが当たり前にライブハウスで繰り広げられることのありがたさに対する責任の重みを感じながら、さきほど職場の先輩から届いた「楽しみながら頑張ってね!」というメッセージを噛み締め、全力を尽くす所存であります。

 予約不要。「来ちゃった!」大歓迎です。ご来場お待ちしております!

2月10日(月)涌井大宴会in磔磔
第1部 18時30分スタート
●うまいこと言いたがるおっさん撲滅委員会
●ラジオディレクターの男
●片山尚志の1曲
●道路交通情報の女

第2部 20時スタート
●あらゆるハラスメント撲滅委員会
●ライブハウスの男
●片山尚志の1曲
●舞鶴の女

第1部/第2部 各2000円
通し 3500円(500円お得🎵)

#日記 #コラム #エッセイ
#涌井慎 #わくいまこと #こわくいとま
#涌井大宴会

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