私を作る名刺
趣味はオープンしたお店の1人目の客になることです。という書き出しで趣味について綴るようになってもう何年経つでしょう。少なくともコロナ前からはじめていた趣味なので6年以上は経っているはず。
私は全世界的にコロナが流行するより半年ひど前の四月に原因不明のウイルス性肺炎にかかり、40度近い熱が出て食事の味がしなくなるという症状に悩まされたことがあります。
ひょっとしたらあれはコロナだったのではないか、と今にして思うのですが、もしそうであるなら、私はコロナの1人目の客といえるのかもしれない。
昨日の紙詣では、私の「1人目の客名刺」をいろんな方にお渡しすることができ、その名刺を渡すという行為によって、不思議と私自身、よりいっそう「1人目の客」になっていくというか、名刺の裏には「涌井慎 1人目の客・文筆家」と書いてあり、涌井大宴会を主催する「暇劇団」の「わくいまこと」であり、「暇書房」を主催する「こわくいとま」としてnoteに投稿している、ということも書いているわけなのですが、あ、だから、名刺としてはこっちが「表」なのか、まあ、いいや。
この自分で考えた自分のアイデンティティをよそ様にお渡しすることにより、私自身、そっちに精神が振っていく、というのか、それが実に不思議な体験であり、きっとこれから、この「1人目の客名刺」を配れば配るほど、私はより強固に1人目の客になり、文筆家になり、暇劇団と暇書房の主催者になっていくのだろうと思います。こんな自分の作り方があるんですね。
毎日このnoteを投稿するのは私の義務みたいになっていて、日によっては明らかに手を抜いている投稿もあるし、毎日書くことに意味があるんだからクオリティはとりあえず置いておいてええやろ、ということを考えてしまったりもするのですが、さすがにあれだけたくさんの方にあの名刺をお渡しした以上、そういうわけにもいかないのではないか、いや、そう深く考えなくてもいいではないか、ここは君の心の平穏を保つために日頃の鬱憤を葬り去る掃き溜めみたいな場所ではないか、気楽に考えなさいよ、いや、そうであるなら私は大事な名刺にそんなゴミ捨て場のURLを載せて大事な大事なお客様各位にお渡ししていたのかい?
まあ、いいや。
そういうことを全部書いちゃう場所でございます。しょうもないときも面白いときもあります。精度はしかし日に日に年々、向上しております。齢四十五ながら、「これから」の人間でございます。今がいちばん若いのです。死ぬまで成長期です。不惑なんて知りません。死ぬ直前に人生のピークを迎えるつもりです。是非見守ってください。
2月10日(月)は涌井大宴会in磔磔です。上がりすぎた磔磔の価値を下げます。面白い夜になるはずです。是非皆様、ご友人などお誘い合わせのうえ、お越しください。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。