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好きになれるところまで

 なんとなくの思いつきで数日前から読書や人との会話などで気になった言葉をメモすることにしました。といってもこれは私にとって初めての試みではなく、昔から思い立って始めては止め、始めては止め、の繰り返しなんですが、今回また、やってみようと思ったのでやってみました。よく人の身体は食べたものでできているといいますけど、同じ理屈で人の精神は触れた言葉でできていると思います。自分の精神がどんな言葉でできているか、チェックするという意味でもメモは大変有意義なのではないかと思います。

 昨日見つけてメモはまだできていないけど、スマートフォンのメモ帳にコピペした燃え殻さんのXでのポストがこちら。

早川義夫さんの「好きになれるところまで離れる」て考え、大切。SNSでもリアルでも。プライベートでも仕事でも。その対象を、好きになれるところまで離れる

 これ、すごくよいですよね。「好きになれるところまで離れる」。近頃の私たちときたら、嫌いになるまで近づく傾向がありますよね。わさわざ近づいていって暴言を放って帰ってくる。私たちと書きましたがもちろん私はそんなことをしていません。しかし、SNSでの不特定多数の連帯は俯瞰しているだけでまるで自分も加害者であるかのように錯覚してしまいます。否、実際に怖いもの見たさにフワちゃんのアカウントのコメント欄を覗きにいってしまう私のような輩はほぼ加害者といっていいのかもしれない。「私たち」と書いたのはそういった理由からなのかもしれませんが、それも後付けです。

 私のことを振り返ってみると、周囲には私のことを好きでいられる程度に距離を保ってくれている人も多いように思います。私はそのことを寂しく思うこともありますが、距離を縮めるごとに嫌悪にさらされるくらいなら、一定の距離を保ったうえで好意的に接してくれるほうがありがたいではありませんか。

 ところが、この絶妙な距離が破綻してしまうことがたまにあります。例えば、私界隈ではよくあることなのですが、ライブや演劇などのお誘いです。せっかくちょうどいい距離を保っているのに「演劇やるので見に来てください!」という告知を行うことによって、その適度な距離が不躾に縮まってしまい、誘われた側がそのことについてひどく気分を害してしまうというような。一度でもそういう気分になってしまうと、なかなか個人的に「見に来てください!」と気軽にお誘いしにくくなるものです。※いちおう、書いておきますが、こんな風に気分を害してしまうようなお誘いなんて滅多にありませんから!

 というわけで、なかなかピンポイントであなたに向けてお誘いできない分、こういった誰もが見ることができる開けた場所で告知をすることになるのです。

 涌井大宴会mini(仮)は8月12日(月休)西院陰陽にて開催!19時開演、前売料金2000円。ご予約はなんらかの形で私まで!蘇我鹿男さんへのインタビューなど掲載のZINE『京都のき〜key of KYOTO〜』発売します。著書『1人目の客』、1人目の客Tシャツも販売!面白い夜になるにちがいありません。当日、気が向いたなら300円高くなりますが当日料金でもご入場いただけます。不要不急の楽しさを体感しましょう!

 ※蠱惑暇(こわくいとま)こと涌井慎の著書『1人目の客』と1人目の客Tシャツは是非ウェブショップ「暇書房」にてお買い求めいただけますぞ。

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