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ロックをやる人はロックでいてほしい
昨晩はいつもお世話になっている職場の巨匠のご生誕祭があり、私は巨匠と誕生日が同じであるエルビスコステロに扮してパフォーマンスをしました。
職場ではコロナ前、毎年「クリパ」と称してクリスマスシーズンにパーティーを開いており、たくさんの出し物でおおいに盛り上がっていたのですが、コロナのせいで開催できずにはや五年?いや四年かな、なんにせよ、もう何年かわからないくらい経ってしまいました。「クリパ」の「クリ」はクリスマスの「クリ」ではなく、クリエイティブの「クリ」(だったはず)。職場の皆さんのクリエイティブ精神の凝縮されたそれはそれは面白いパーティーだったんですが、ソーシャルディスタンスとか不要不急とか、そういう言葉に締め出されてしまいました。
コロナ禍で気づいたのは、不要不急の面白さであり、私たちの暮らしは不要不急でできているということです。あの頃は割とエンタメ業界の皆さんが「俺たちは不要不急じゃない!」と声高に叫んでおりましたが、それを叫んでしまうと途端に面白くなくなるのもエンタメなのではないかと思ったりもしました。なくてはならない大切なものだなんて自分たちで主張することではなく、そう思って鑑賞してくださる方がいるから成り立つことなわけで。
当時、真偽のほどは定かではありませんが、バーを営んでいる全く売れない売れるつもりもない身内だけ相手にしているようなバンドマンのおっさんがコロナによって活動休止を余儀なくされたアーティストへの助成金を申請していたという話を聞き、本当に徹頭徹尾ロックじゃないから一刻も早くバンドをやめやがれと思った記憶があります。ロックをやる人にはロックでいてほしいし、パンクをやる人にはパンクでいてほしい。
ラジオのお仕事はといえば、ラジオは災害時に役立つといわれますし、それはもちろんその通りなのですが、この言い方は「災害時以外にはラジオなんて誰も聴いていない」というニュアンスを感じてしまいます。そうではなくて、いつもラジオは面白いということがもっと知られればいいと思います。
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