中華そば中華そばしてる中華そば
四条室町にある萬福という大衆食堂的お店の中華そばが私は数ある中華そばのなかでいちばん好きなのですが、近頃は物価高の割に延々給料が上がらないため相対的に給料が下がっているとさえいえる、これはあれか、ステルス減給とでもいうのか、物価が上がるのであれば給料も上がらなければおかしいではないか。給料が上がらないということは会社自体の収入が上がっていないということなのか。お金のことを考えるのは苦手なのでジョジョの奇妙な冒険第2部で宇宙をさまよい続けることになったカーズのごとく考えるのをやめてしまう。正直、薄汚いお金のことなんぞ考えるのが好きだったら現状を肯定しながら生きていくことはできなかったであろうから、私をお金のことを考えるのが苦手な人間に仕上げてくださったお父様お母様なのか、それよりも遥かにスピリチュアルな存在なのか、わかりませんが、とにかく感謝申し上げたい。
萬福の中華そばの話でしたね。
萬福の中華そばは、近年稀にみる中華そば感が好感で、なんというか、実に中華そば中華そばしているのです。ラーメンじゃなくて中華そば。天下一品がラーメンじゃなくて天下一品であるのと同じように萬福の中華そばはラーメンじゃなくて中華そばなのです。
そんなに愛する萬福の中華そばなのですが、実は昨日、本当に食べにいきたかったのは室町通りをもう少し南下したところにあるスパイスチャンバーのカレーでありました。しかしスパイスチャンバーが閉まっており、私にとってスパイスチャンバーで昼ごはんを食べるというのはかなりスペシャルなことであるため、他代替案として成立するのがもはや萬福の中華そばしか四条烏丸界隈にはなかったのであります。
12時台の萬福は混んでいるのが常なのですが月曜日の昨日はさほど混んでおらず、それでも席が空くのを数分待って入店。ここはうどんも丼も豊富に揃っているはずなのですが、先に食ってる人たちは全員中華そばを啜っていました。きつね丼(小)とのセットを注文している人もいましたが、中華そばを注文しない人はいませんでした、いませんでした、いませんでした。と3回「いませんでした」を繰り返す人は十中八九イエローモンキー好きであり、「いいんですか」を2回繰り返す人は十中八九RADWIMPS好きです。
私が入店し、奥の席に着席すると、しばらく後に入ってきたおっさんが入口近くの席に着席するかしないかのうちに店員のお姉さんに「中華そば」と注文しやがりましたので先に入った私が後に注文する羽目になりました。双子は先に出てきたほうが兄もしくは姉なんだったか。
どっちでもええんですけど、その後すぐに中華そばを注文した私とおっさん、どっちの中華そばを先に出すのか。
後から入ってきたけどおっさんのが先注文したしおっさんやな。
でもおっさんが間髪をいれずに注文してきたせいで先のおっさん(つまり私)は後手に回ってしもたんやさかい、その辺の事情を考慮したらやっぱり先のおっさんの中華そばを先に出さなあかんやろ。
店員のお姉さんがそんなことを考えたかどうか、知る由もありませんが中華そばはおっさんに先に出されました。