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スマホって言いたくない人

 文章はスマートフォンのメモ帳アプリに打ち込んでいます。もはや文字は書くものではなく打つものです。英語の場合はスマートフォンに打つのであっても変わらず「write」でよいのでしょうか。これが通常になったら書き順なんかも覚える必要はなくなってしまうんでしょうね。

 しかし、いざ電気が使えなくなり、スマートフォンに文字を打ち込んでいる場合ではなくなったら、何かに文字を「書く」ことになる。そのときにちゃんと他人にも読解可能な文字を書ける能力は持っておかないといけません。近頃スマートフォンがないと成り立たない生活を送っているだけに、こいつ(スマートフォン)がなくなってしまったときのことをちゃんと考えておかなければならないな、と考えるようになりました。

 と、いうわけで。(祇園にあるラブホテルではない)いかにスマートフォンに振り回されない暮らしを送るかをテーマに生活していた矢先、お散歩をして歩数を貯めてポイントを稼ぐとコカコーラの自動販売機で無料でドリンクを購入できるようになったりする「コークオン」というアプリをインストールしてしまい、歩数狂いになってしまいました。もちろん歩数はスマートフォンでカウントしますから、いついかなる時もスマートフォンを持ち歩いておくことになります。そうしないと歩数が稼げません。
 結果、コークオンをインストールする前よりも肌身離さずスマートフォンを携えて日々を過ごすことになってしまいました。

 いかん、これではいかん。しかし今の私はスマートフォンでその日何歩歩いたかばかりを気にするようになってしまった。一日9000歩を目標値に設定したため、帰宅したタイミングで9000歩に届いていなければ帳尻合わせに近所を歩くようになった。もうずいぶん歩いたし、そろそろ9000歩かな。あれ、まだ8200か、もう少しだな。もうそろそろやろ、うそ、まだ8350?といった風に何度も何度も見直してしまう。こんなことが果たして本当に健康に良いのだろうか。

 Duolingoという英語アプリも毎日欠かさず英語学習しなさいと言ってくるし、実際やらないのはもう気持ち悪くなっているし、このnoteも毎日更新しないと落ち着かないし、最近はほかにもFacebookにその日あった出来事を記録しているし、メモ帳には毎日、俳句と短歌を一つずつ作ってメモを残しています。全部スマートフォンがないとやれません。

 羅列してみると、かくも私はスマートフォンに踊らされる毎日を送っている。ほかにも知人友人との連絡はいまやほぼLINEだし、各種SNSもスマートフォンでチェックするわけだし、地図や天気もスマートフォンです。
 こんなに踊らされているのに、そのうえ人によっては読書もテレビもラジオも音楽も全部こいつ(スマートフォン)で済ませています。どっちがご主人様なのかわからなくなります。

 スマートフォンがなくても暮らしていけるアプリがあればいいんですが。

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