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The cafeteria is busy today
The cafeteria is busy today.
これを皆さん、どう訳しますか。
テレビCMでもおなじみの英語学習アプリ「デュオリンゴ」で出題された問題です。
まず「cafeteria」が「食堂」だということに私はびっくりしたんですが。
日本の「カフェテリア」って「食堂」っていう感じではありませんよね。京都でよく見る「◯◯餅食堂」を「cafeteria」と紹介して英語圏の人は納得するのでしょうか。
まあ、別にそれはいいんです。
問題は
The cafeteria is busy today. を
どう和訳するのか、です。
問題では、
「今日」「ます」「の」「い」「食堂」「で」「混ん」「は」「が」を組み合わせて正解の文章を作り上げるというもので、全ての選択肢を使い切る必要はありません。
私は、
「今日の食堂は混んでいます」と回答したら、
「不正解!」と言われ、正解は、
「今日は食堂が混んでいます」でした。
別にいいんやけど、私の回答ってそんなに「不正解」と断言されるほど間違えてます?っていうか何か間違えてます?「デュオリンゴ」のことは好きで、もう169日続けていますけど、こういう融通の効かなさにむしょうに腹が立ちます。
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ラジオの台本でも、「この台本は完全原稿なので一言一句この台本から変更せず、必ずこのままお読みください」という指令付きの台本があるんですけど、そうやって搬入された台本の日本語がおかしいときが結構あるんですよね。同じ意味だとしても「こっちのほうが伝わるのになー」という場合があり、そうやって読みたいのに「だめです。この台本は完全原稿なので一言一句この台本から変更せず、必ずこのままお読みください」ということでとりつくしまがない。どこかで誰かの思考が停止してしまっているんですよね。ラジオが聴かれなくなっていく大きな理由の一つがここにあると思います。
「こっちのほうが伝わるのになー」といえば、いま読んでいる川添愛さんの『世にもあいまいなことばの秘密』という本に面白い例が載っていました。
すぐに走って逃げてクマを興奮させない。
↑
これ、どういう意味だと思いますか。
捉え方が二つあって、
●すぐに走って逃げてください!
●すぐに走って逃げてはいけません!
この二つ、どちらの意味にも取れますよね。
こんな風に、同じことを書いているのに意味が正反対になるっていうケースが多々ある。ラジオは耳のみに訴えかける媒体なので、このあたりをより慎重に精査して台本を作らないといけません。そういう作り方を自分は果たしてできているだろうか。人の作った台本の拙さや、その台本を「そのまま読め」という人の思考停止を批判する前に、まず、自分の書いた台本にそのような曖昧さが含まれていないか、ちゃんと確認しなければなりません。
なんにせよ、ことばと仕事するのは面白い。
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#日記 #コラム #エッセイ
#涌井慎 #わくいまこと #こわくいとま
#蠱惑暇 #暇書房
明日はライブ!
noteで私を知ってくださっている皆さん!
よければふらりお越しください!
なかなか面白いと思います。
■概要
日時:2023年9月15日(日)
会場:木屋町 DEWEY
【よしこストンペア 2マンシリーズ
〜胡池マキコ と 涌井慎 と。〜】
開場/開演:17:30 / 18:00
入場チケット料金:¥2,500+DRINK¥500
配信チケット料金:¥2,000
京都情報発信ZINE『京都のき〜KEY OF KYOTO〜』と蠱惑暇(こわくいとま)こと涌井慎の著書『1人目の客』、1人目の客Tシャツは是非ウェブショップ「暇書房」にてお買い求めください。
というわけで、暇書房のウェブサイトは