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1人目の客になれた話 三条京阪編

 趣味はオープンしたお店の1人目の客になることです。
 開く店のことはよくチェックしているのですが閉まる店のことはあまりちゃんと調べていない私でさえ、なんとなく肌で感じていることがあり、それは「高級食パンの店がものすごい勢いで減っている」ということです。
 コロナ禍に三条会商店街にオープンして私が1人目の客になったお店も、もうありませんし、三条京阪にあったお店もいつの間にか閉まっていました。あれは確か高級食パンのお店だったと思うのですが・・こんなに記憶が曖昧でも大丈夫ですか?だめだ、過払金の問い合わせのCMみたいになってしまった。

 そんな三条京阪の確か高級食パンのお店だったところの跡地に今日、ヨーグルト専門店と焼肉屋さんがオープンすると知ったのが数日前。調べてみるとヨーグルト専門店のほうは朝7時から営業すると書いてあるのですが、たまにオープン初日は例外でお昼にオープンする、というケースがあります。
 先日私が1人目の客になった餃子の王将吉祥院八条通店も、通常はお昼から営業開始するところ、オープン初日だけは午後6時オープンでした。

 そういうことがあるのかないのか、Instagramなどでお店の情報を調べてみても出てこない場合はどうするか、といえば、直にお店に行ってみるより仕方ありません。昨日私は下見、業界用語でいうところの「ロケハン」を試みました。

 お店は昨日の時点で活気があり、店頭に置いてあるチラシをチェックしておりましたら、中からスタッフの男性が出てきて「明日オープンです、よかったらチラシ持っていってください」とおっしゃるので、「明日も7時オープンですか」と尋ねると、「ヨーグルトのほうはそうです」との答え。どうやら隣の焼肉屋さんもこのヨーグルト専門店も同じ系列のお店らしい。確かに両方とも出どころは牛ではないか。そのうち鞄屋さんなんかもできるかもしれない。

 7時オープンとわかればあとはそれの40分前めどに到着すればよいだけです。
 さすがに40分前に着いておけば問題なかろうとは思うのですが、先日のスパイスカレーのお店は間借り営業されていた頃のファンが多く、40分前に到着しても1人目の客にはなれませんでした。ここもひょっとしたら、そういうことがあるかもしれない。

 40分前に到着。
 川端通りを挟んで西側に鴨川が流れています。川端三条の交差点には駅伝発祥の石碑があります。なんだったかな、二日か三日かけて東京上野までタスキを繋いだんですよね。昔の人のやることはダイナミックです。
 
 幸い誰も並んでいないので、私はいったん、かつてなんとかという商業施設があった、いまはロータリーみたいになっている駅前のスペースの端っこにある公衆トイレで用を足してから戻ってきました。
 ここで誰かが並んでいたら、それはそれで面白いと思ったのですが、誰も並んでおりません。
 ちょうど店内から回覧板的な何かを小脇に抱えたできる風の女性スタッフの方が出てこられ、「今日の7時オープンなんで、よかったらそのチラシ、持っていってくださいね」と声を掛けてくださったので、「もう手に入れております。ここで待たせてもらってもよいですか」と答え、快諾をいただきました。

 隣の焼肉屋さんも今日の11時30分オープンなんですけど、そっちも行けるのかな。今日の私の予定はどうだったかな。

 令和6年10月19日午前7時、三条京阪にオープンしたヨーグルト専門店「Gurt Base」の1人目の客は私です。

テイクアウトの店ですが
併設のテラスでも食べられます

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