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急募、下から見上げる観戦方法
私が野球を好きだからなんだと思うが、旧ツイッターことXの私のタイムライン上には野球関連のツイートことポストがよく流れてくる。
話は逸れるが、Xになってもう一年以上経つのにいまだに旧ツイッターと断りを入れなければいけないのは、Xとだけ書いていたら何のことかわからないからなんだと思う。あと八十年も経てばXがツイッターだったことを知る人もいなくなり、どうしてXのことをみんなして旧ツイッターと呼ぶのかがわからない人ばかりになってなお、Xはそれでも旧ツイッターと呼ばれているのか、それともあと数年もすれば、あんな誹謗中傷製造機は見限られ、大人たちは実りある時間を構築するようになっていくのか。合理化が叫ばれている世界なのにあんなものがなくならずにいることだけ見ても人間が非合理的であることがわかる。コロナ禍に不要不急はやめろといわれるなかでも使われ続けた旧ツイッターの生命力たるや、XというよりはGではないか。
さて。Gといえばプロ野球の世界ではジャイアンツです。いまセ・リーグは実に優勝争いが面白い。現在、広島カープが首位、ゲーム差無しの二位が巨人、少し離れて三位の阪神が上位2チームを追いかけております。試合数が多く残っているカープが有利という話も聞きますが、まだまだどうなるかはわかりません。
そんななかで、一試合一試合の結果が重要なのはわかりますが、熱烈なファンであるほど旧ツイッターに選手やチームを中傷する書き込みをしているように思います。
チームになんら関係のない私が見ても気分が悪くなるツイートですから、勝利に向けてひたむきに試合にのぞんでいる選手や監督、関係者が見たらどんな気分になることでしょう。
せっかく大好きなチームや選手を応援するのにそんなに汚い言葉を使わないとそれができないのは悲しくはないのでしょうか。プロ選手に高いレベルを求めたい気持ちはわかりますが、相手のあるスポーツですから毎試合勝てるわけでもありませんし、一流打者でも3割しか打てないということは7割凡退するわけです。ピッチャーだって全部0点で抑えられるわけではありません。監督の采配にしたって、少なくとも素人の私たちよりは理にかなったことをやっているはずではありませんか。ちがうんかな。私はもっと健やかに応援したい。
ファンが選手に上からものを言うのは、私はやっぱりスタジアム観戦にしろテレビ観戦にしろ、選手を上から眺めているからどうしてもそうなっちゃうんだろうなと思っております。
そんなことができるかどうかはわかりませんが、下から見上げる観戦方法ができれば、みんな選手を精神面においても見上げることができるようになるんじゃないかしら。なんにせよ、観戦する側は謙虚であるべきだと思います。
プロ選手たちもファンの皆さんのためにとか思わずに自分のためにやってほしい。その姿を応援するわけですから。そういう関係を築いていきたいです。
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弁天町の空
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