マスクは同調
残暑が厳しいなかでも
マスクは必需品となっています。
熱中症対策か、
ウイルス対策か、
どちらを優先させるべきか、
悩ましいところですが、
マスクをしていたせいで
熱中症になって命を落とした、
なんてことがあったら
本末転倒です。
かといって、
あの時ほんの少し、
暑いのを我慢して、
マスクを着けていれば
感染しなかったかもしれない。
というのもツライ。
しかし、
読んでいただければわかりますが
ウイルス対策のマスクを
着けなかった場合の結果には
「かもしれない」が付きます。
ところが、
マスクをはずさなかったために
熱中症になる、という結果には
「かもしれない」を
付ける必要がありません。
やはり、
マスクに関しては、
暑かったら外すということを
徹底するほうが
現実的ではないかと思います。
そんなマスクに関しては
新型コロナウイルスで
日本人がマスクを着けるのは、
感染防止よりも「同調」のため・・
リスク心理学を専門とする
同志社大学心理学部の
中谷内一也教授の研究グループが
そのような研究結果を
発表しました。
(8月20日の朝日新聞を
参考にしています。)
調査は今年3月、
日本人1千人を対象に
インターネットで実施されました。
調査の結果、
新型コロナウイルスが流行するなか、
着用の程度は
「頻繁に着用」とした人が最も多く51.2%、
「少しは着用」が31.4%と続き、
「まったく着用せず」は
17.4%でした。
着用した理由については、
●「感染した際の深刻さ」
●「自分の感染防止」
●「他者への感染防止」
●「やれる対策は
とりあえずやるという衝動的実施」
●「同調」
●「不安緩和」の6項目を設定。
それぞれ
「まったくそう思わない」の
「1点」から、
「非常にそう思う」の
〒5点」までの尺度で
回答を得たところ、
各項目の平均点は
「同調」が3.47点で
最も高かったということです。
3月の調査なので、
いまならまた異なる結果が
出るかもしれませんが、
沈没船ジョークでも、
「みんな飛び込んでますよ」
といったら日本人は
海に飛び込むといわれている、
同調の精神がマスク着用に
大きく影響はしているようです。
こうした他人に合わせる
「同調」を大切にすることが、
感染拡大に一役買っている・・と
いえるかもしれませんが、
いっぽうで、
この「同調意識」が行きすぎると、
「自粛警察」のようなことに
なってしまうものなのでしょうか・・
8月18日の高知新聞に
書いてありましたが、
社会学者でアメリカ在住の
賀茂美則さんによると、
「アメリカでは
自粛警察のような人は
ほとんど見た経験がないそうです。
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