面白いことを考えるのがいちばん面白い
8月12日(月)山の日の振替休日に涌井大宴会mini(仮)というイベントを開催することが決まり、その日に何をしようか考えています。面白いことを考えて、それを形にしていき、いざ本番を迎えるわけなんですが、私はこの最初の段階、つまり、「面白いことを考える」期間があらゆるもののなかで一番好きです。桑田佳祐の紡ぐ韻よりも、大滝詠一の「幸せな結末」よりも、イカのお刺身よりも、パルプフィクションよりも、笑い飯の漫才よりも、菊池涼介の守備よりも、前田智徳の天才的打撃よりも、三沢のエルボーよりも、多和田葉子の小説よりも、誰よりも何よりも、「面白いことを考える」のが一番面白い。「面白いものを取り込む」のより、「面白いものを表現する」のよりも、一番面白い。朝起きてから夜寝るまでの間、ずっと面白いことを考えていたい。それが実際に面白いのかどうかは別の次元の話であり、それを考えないといけなくなるとだんだん面白いだけではいられなくなります。純粋に面白いだけでいられるのは、やっぱり面白いことを考えている時間です。
8月12日の本番まで二ヶ月を切った今、そろそろ、面白いことを考えるだけではいられなくなってきており、私が考えている面白いことが果たして本当に面白いことなのか、本当に面白いのだとして実現可能なのか、実現可能だとして何を準備しなければならないのか、もちろん稽古は必要なのでとにかく反復して身体に叩き込まないといけないし、せっかく面白いことをするんだからたくさんの人に見てもらいたいし、ちゃんと告知もしないといけない。舞台上だけで完結するのではなく、前回の涌井大宴会で販売を開始した『1人目の客』のような、何か紙で楽しんでもらえるようなものも作りたいし、というわけで、頭の中で考えた面白いことを現実に表現していく段になると、途端に億劫になり、逃げだしたくなるのですが、それでも逃げださないのはなぜかというと、この「面白いことを現実に表現していく段」にも「面白いことを考える時間」があるからであり、それがある限り、ずっと私はこの活動を続けるんだと思います。
8月12日(月)山の日の振替休日は、是非、西院陰陽(ネガポジ)へお越しください。面白いことを用意してお待ちしております。
出演
ラジオディレクターの男
道路交通情報の女 ほか
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