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もののけ京都
いま、京都市京セラ美術館は村上隆さん、ジブリと金曜ロードショー、キュビスムの展覧会が同時に開催されているうえ、KYOTO GRAPHIEの会場にもなっており、これはえらい人だかりなのではないかと覚悟して行ってみたところ、思ったほどではなかった。岡崎公園界隈も人がごった返すという風でもなく、ちょうどいい塩梅で、この程度の混雑なら京都市民もウェルカムなのではないかと思う。こうやって書いてしまうあたり、まだまだ私は自分を京都市民だと思っていない節がある。
村上隆さんの展覧会へ行ってきました。
私、正直なところ、あまり知らなかったのですが、今回の展覧会が開催されるにあたり、新聞やラジオが色めきだち、「あの村上隆が!!」と興奮しておったものですから、私が知らないだけでものすごい人の展覧会が開かれるんだな。すごいな。と注目しておりました。以来今日までに「え?村上隆知らんの?」と五人くらいに言われました。いやはや恥ずかしい限りです。
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DOBとかお花とか、いわれてみれば確かに知ってる!タイトルはわからなくても聴いたことのあるビートルズの曲みたいにどうやら知らずうちに通り過ぎていたらしい。
岩佐又兵衛の国宝「洛中洛外図」を題材にした村上版洛中洛外図、美術館ホールの阿像吽像、日本庭園には高さ10mの黄金のお花の親子、さらには四神相応の地、京都らしく、暗闇の東に青龍、南に朱雀、西に白虎、北に玄武を描いたスケールの大きな絵画が浮かび上がる部屋があったり。そうかと思えば、最近の作品ではいわゆる萌え系っていうんですかね。アニメっぽい女の子のイラストがあったり、予備知識がなかった分、その作風の多彩さに驚きました。
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こんなことを世界的に活躍する大家に言うのは大変失礼なんだとは思いますが、しっかりとした基礎があるんですよね。揺るがない土台があるからどんな風にでも作品を振ることができる。古典も前衛もあらゆる対象も色眼鏡で見ず、フラットな視線で題材にするところも素敵だし、たぶん、そういうところは若かりし頃、あらぬ誤解を生み批判の的とされてしまったんじゃないだろうかとなんとなく想像してみたりしました。この作品群から何か読み取り、自分のこれからの糧にしてやる!と肩肘張ってみないでいい気軽さ、写真撮影オッケーのおおらかさ、その実、繰り返し見ても飽きさせない筆力、圧倒されるオーラ、「このゲートをくぐるともう後戻りできません」と書いてある出口のゲートをなかなかくぐれませんでした。
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アート鑑賞は心を豊かにしますね。
あー、くさい。こんなくさいことを書いてしまうとは。。くさいついでに宣伝を。
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