訪問マッサージを開業する方へ〜同意書の初回依頼の添え状の一例〜
訪問マッサージは意義深い仕事なので、これから独立開業しようという方は多いと思う。
しかし、訪問マッサージの経営は施術さえ上手ければ全てがうまくいくものでもない。
必要な書類を揃えて、最終的には保険請求を行い、お金にしなくてはならない。
その第一歩となるのがドクターの「マッサージ施術同意書」の獲得である。お医者様に利用者さんにマッサージが必要かどうか、なぜ必要なのかを書面でもらわないといけない。
訪問マッサージ、この同意書というものがなければ始まらないのだが、ドクターにその書類1枚だけ渡して「書いて」と言うだけではいかにも不躾であるし、これから医療チームの一員として、最初のアプローチがぞんざいなものであれば、先行きは不安である。
そこで「依頼状」というものを添付して、丁寧にお願いしていく事になるのだが、これが結構難しい。学校では教えてくれなかったし…でもここは1人の医療スタッフとしてバシッと決めておきたいところ。
そこで今日は、「依頼状の手紙に大体こういう事が書いてあれば失礼なく丁寧に依頼できるよ」というものをここに記していこうと思う。
まずは宛名。依頼状の左上に書くのがセオリー
(クリニック名)
(ドクター名) 先生
次に年月日。これは依頼状の右上に書こう。
◯◯年◯月◯日
さて、ここからが肝要。
中央揃えで
「ご 依 頼 状」
と、ババーンと書こう。
その下に少し間を空けて時候の挨拶。
「拝啓 ますますご清祥のことと拝察しお慶び申し上げます。」
という感じで丁寧に入る。
そこから要件を簡潔に
「下記患者様よりマッサージ施術のご依頼を頂きましたので同意書の交付をお願い申し上げます。」
という感じでわかりやすく伝える。
「厚生労働省発「はり師・きゅう師及びあん摩マッサージ指圧師の施術に係る療養費に関する受領委任の取扱いについて」の通知において、同意書発行の下記留意事項をご確認の上、ご記入頂きますようお願い申し上げます。」
一気に難しくなったけど、要点の説明。
続いて留意事項を羅列。これは同意書の裏に書いてあることを要約した感じ。
「留意事項
・患者を診察し、同意書に記入・交付をお願いします。
・施術を行うため当該症状の部位に○のご記入をお願いいたします。」
続いて、ドクターにやってほしい事を書く
「また、大変恐縮ではございますが、返信用封筒にてご返信頂きたく存じます。
施術同意につきましてご不明な点、ご意見等ございましたらご連絡頂ければ幸いです。今後共ご指導のほど何卒宜しくお願い申し上げます。
敬具」
拝啓で始めたので、ラストは敬具で締める。
そして最後に、利用者様の名前と、診察後と同意日が前後しないように注釈をつける
「記
患者様氏名 〇〇 〇〇様
同意年月日 患者様診察後の日付でお願い致します。」
あとは一番下に
「事業所名 事業所住所、連絡先、担当者名」
を書いておけば何かのときにも連絡が取りやすい。
こんな感じで、スムーズに同意書を獲得して、施術に入っていきたいですね。
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