何になりたかったのか なんて言われたかったのか 忘れてしまうぐらい純粋に 彼は話を聞いていました 鬱病になったというのは 診断も受けていないし 自分の認識でしかないのだけど 確かにそこにはあるのだ 鬱という大きすぎる壁が 壁を乗り越えようなんて思えないぐらいには 僕の心は弱まっていて なんとか毎日を乗り越えています。 生活というのは怖い物で 誰かといないと色づけられないのです 少年だった僕はそんなことには気づけず 学生という名前に隠れながら 確かにあの子と生活をしていたので