赤紙おとこ【怪談・怖い話】
これは、徳島の小学校に通っていた知人から聞いた話だ。
その小学校には、「赤紙男」という奇妙な都市伝説があったという。どこの学校にも、子どもたちの間で広まる無意味な噂話や、くだらない怖い話があるものだが、この「赤紙男」だけは少し異質で、聞く者に不安を覚えさせるものだった。
その話によると、赤紙男は戦時中の国民服を身にまとい、ボロボロのコートを羽織った痩せた背の高い男で、夜遅くに外を歩いていると現れるという。彼に遭遇した者には、必ず赤紙が差し出される。だが、その赤紙を受け取ることは決してない。「宛先はウチじゃありませんよ」と断れば、赤紙男は無言で消えていくのだ。しかし、そこにはいくつかのタブーがあった。
一つは、「宛先の家は向こうですよ」と嘘をついてしまうこと。そしてもう一つは、「戦争は終わりましたよ」と告げること。誰もそのタブーを破った者がどうなるかを知らないし、聞いたこともない。だからこそ、子どもたちはその言葉を口にするのを恐れていた。
この奇妙な都市伝説の裏には、ある悲劇があったという。戦時中、赤紙を配達していた若い配達員がいた。彼は、ある家に赤紙を届ける役目を負っていたが、息子を戦争に取られたくないと激昂したその家族によって惨殺された。狂気に駆られた家族は、配達員の遺体を庭に埋めたという。その後、その家族は引っ越し先で空襲に巻き込まれ、全員が焼け死んでしまった。しかし、その若い配達員は、自分が殺されたことにも気づかず、今もなお、その家の人間に赤紙を届けようと彷徨い続けているのだと噂されている。
友人は、数十年ぶりに小学校の同窓会に参加した時、この話をふと思い出したという。ネットで検索しても何も出てこないことから、この「赤紙男」の話は、彼が育った地域特有のローカルな都市伝説であったのだろうと考えたそうだ。
だが、その表情には、今もどこか赤紙男の存在が現実味を帯びているかのような、不気味な影が落ちていた。
[出典:581 :本当にあった怖い名無し:2023/11/10(金) 21:19:18.03 ID:QIQboo5n0.net]
読者の反応は、ざっくりこんな感じ。
赤紙配達人への同情
「赤紙配達人も戦争に巻き込まれた被害者だよね」といった感じで、配達人に対する同情の声が多い。「死神扱いされてたのも無理ないけど、彼らも辛かったんだろうな」とか、仕事とはいえ大変だったよねって意見が結構出てる。家族の行動に対する意見が分かれる
家族が配達人を殺したことに対して、「息子を守りたくてやったんだろうけど、さすがに殺すのはヤバいでしょ」とか「気持ちは分かるけど…」みたいな複雑な反応が多い。中には、「当時は混乱してたし仕方ないのかも」っていうちょっと同情的な意見もあり。話の信憑性に疑問
「いやいや、配達人が消えたら役所が調べるでしょ」「そんな事件隠し通せる?」って感じで、話が現実に起こるのは無理じゃない?って冷静にツッコむ人もいる。「戦時中だからありえたかも?」って意見もちらほら。「キチガイ家族」って呼び方に反感
「家族を守りたい気持ちはわかるけど、キチガイ呼ばわりはひどいよね」とか「戦争が悪いんだし、家族を非難するのは違うんじゃ?」って、家族に対して強い言葉を使うことに反発する声も出てた。ストーリーの展開を深読み
「幽霊が何度も赤紙届けに来るっての、怖いよな」とか「これ、最後は家を解体して遺体が出てきて終わりとか?」「赤紙配達人がずっと家族を追い続けるとか、ゾッとする展開だな」って、ストーリーをもっと深掘りして想像を膨らませる人もいて、結構盛り上がってた。
全体的に、「怖いけどちょっと悲しい話だよね」って感じで、いろいろな意見が飛び交ってた。
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今後とご贔屓のほどお願い申し上げます。