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タイ女性ラーティー・トーンディーさん失踪殺害事件【怪談・怖い話】

2010年、タイのピサヌローク県のポムピラーム市で、21歳のラーティー・トーンディーさんが行方不明になった。

9月22日、住民がマンゴーの木の根元で白骨を発見した。警察は、遺体の肉部分が腐敗しており、3ヶ月以上経過していると推測し、行方不明のラーティーさんではないかと疑った。

ラーティーさんの母、ソムチット・チットパサックさんは、娘がセーニー・トーンディーさんと結婚し、子供もいたことを明かした。ソムチットさんは娘の家によく訪れていたが、ある日、セーニーさんからラーティーが家を出てしまったとの連絡を受けた。最初は夫婦の喧嘩だと思っていたが、日が経つにつれ、娘の帰りを待つようになった。

そして、運命の9月22日、ラーティーさんの遺体がマンゴーの木の下から発見された。驚くべきことに、この発見はソムチットさんが見た奇妙な夢がきっかけだった。ソムチットさんは、夢の中でラーティーさんの声が聞こえたと語った。

「私は殺された、遺体はマンゴーの木の下に埋められている」

ソムチットさんは夢の内容を信じ、親戚に助けを求め、夢で示されたマンゴーの木の下を掘ったが、何も見つからなかった。しかし、数日後、ラーティーさんが再び夢に現れ、遺体の場所をさらに具体的に示した。

「私は前と同じ所にいる、お母さんが前に掘ったところをもっと深く掘り進めて」

ソムチットさんは再びその場所へ行き、深く掘り進めたところ、ついに白骨が姿を現した。骨の形と大きさは、4ヶ月前に失われたラーティーさんにそっくりだった。

ソムチットさんは、夜毎にラーティーさんの夢を見ていた。まるで現実のような鮮明さで、亡くなった娘が何かを伝えようとしているかのようだった。ソムチットさんは、ラーティーさんが死を超えて、夢の中でメッセージを伝えてきたのではないかと確信するようになった。

白骨はラーティーさんの遺体であることがDNA検査で判明した。しかし、この悲劇の背後には、もう一つの驚きが隠されていた。犯人は、ラーティーさんの夫、セーニーだった。

セーニーは、ラーティーさんの美しさに嫉妬し、銃で彼女の頭を撃った。そして、遺体をマンゴーの木の下に埋めた。彼はその後、あたかも何も知らないふりをして、ラーティーさんの姿を見かけたかを友人に尋ね、罪を隠蔽しようとした。

しかし、ソムチットさんの夢によって、セーニーの罪は露見した。ラーティーさんのお兄さんは、彼女の額の骨がないことが成仏を妨げているのではないかと話していた。ソムチットさんは、ラーティーさんが夢の中で、犯人が夫であったことまで伝えてくれたと信じていた。

こうして、悲しい愛の物語が、母と娘の絆を中心に紡がれていった。ソムチットさんの夢は、ラーティーさんが死後も母への愛とメッセージを伝え続けていたことを示していた。

[出典:2020年6月3日放送/世界の何だコレ!?ミステリーSP・ミステリー映像&有名人の奇妙体験]



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