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バンドマンの悲劇【怪談・怖い話】

これは、バンドマンである友人から聞いた話だ。

彼は音楽活動の中で多くのファンに支えられていたが、ある日突然、恐ろしい出来事に巻き込まれることとなった。

彼の元カノは異常なほど嫉妬深く、何度も彼を束縛しようとしていた。浮気や金銭要求などの問題はなかったにもかかわらず、彼の元カノは彼を疑い続け、最終的に二人は別れることになった。別れてしばらく経ったある夜、彼の風呂場に大量の黒くて長い髪が落ちているのを見つけた。その後も夜中に玄関のドアをドンドン叩かれ、モニター越しに確認すると、黒髪の長い女が包丁を持って立っているのが見えた。

恐怖に震えながら布団にくるまり、震えながら朝を待つしかなかった。警察に通報しても、来る頃には女は姿を消していた。奇妙なことに、元カノのSNSを見ると、その時間帯に彼女は友達と旅行に行っていることが分かり、さらに友達のSNSにも観光地の写真がアップされていた。彼は混乱し、玄関の女が元カノではないのか、それとも別のストーカーなのかと悩み続けた。

その後、ドアのガンガンという音がベランダの窓ガラスをバンバンと叩く音に変わった。彼はカーテンを開ける勇気もなく、窓ガラスには無数の手形が残っているのを見て恐怖を感じた。ついに耐えきれなくなり、昼まで震えながらバンドメンバーの家に泊まらせてもらうことにした。

駅に着いた瞬間、彼は生暖かい空気と生臭い匂いを感じ、耳元で「絶対に逃がさないよ」という恐ろしい声を聞いた。恐怖に襲われ、腰を抜かした彼は、後ろ髪を引っ張られ階段から落ちた。幸いにも軽い打撲で済んだものの、頭を打ったため検査入院することになった。

入院後、バンドメンバーが彼の家に入ると、窓ガラスの手形が全て人の顔のような形に変わり、ベッドには包丁が突き立てられていた。ゴミ箱には大量の毛髪と爪が入っており、メンバーは彼にお祓いを勧めた。彼は警察にも相談したが、痴情のもつれと片付けられてしまったため、引越しを決意した。

病院では金縛りにあい、退院後も怪我や原因不明の体調不良、ポルターガイストに悩まされ続けた。鏡を見ると、黒い女が映り、恐ろしい笑みを浮かべていた。ついにお祓いを決心し、退院後は窓ガラスの顔は消えていたが、包丁は台所に戻されていた。

ライブの日が来ても、彼の心は恐怖に支配されていた。そんな中、一人の女性が彼のライブに来て、チェキを撮った。彼女は非常に美しく、彼に「最近こんなやべー事起こってね?」と連絡してきた。その後、彼女は彼をお祓いし、彼の部屋の空気が澄んでいるのを感じた。

彼女は「祓った。もう大丈夫。」とだけ伝え、彼は混乱したが、恐怖は消えていた。彼女は彼を無償で助けてくれ、その後も彼に助言を与え続けた。彼女のおかげで彼の生活は再び平穏を取り戻し、彼はその女性を「女神」と呼ぶようになった。

[出典:633 :本当にあった怖い名無し:2021/06/20(日) 03:00:16.12 ID:dXI++1Me0.net]


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