スト6に使用する安価なゲームパッドは何を選ぶとよいのか色々試してみた【2024/10/6:2機種追記】
■はじめに
2023年6月にストリートファイター6(以下スト6)が発売されおおよそ20年ぶりに格闘ゲームのプレイを再開し、発売日から通して操作にはパッドを使用しています。
その過程でいくつかのパッドを試してきたのですが、そういったことを話していると他のプレイヤーさんからあのパッドってどうなんすか的な話題を振られることが何度かあり、せっかくだからここに記録を兼ねて残しておくことにしました。しかしひとことでパッドといってもピンキリだし、ガジェット系の配信や記事を探してもパッドの紹介は定番のものを除くとVictrixやThrustmasterなど高価なものが多く、それらはカジュアルに遊びたい人やお試し気分では気軽に買えるものではないし高級デバイスはレビューが充実している。そしてこの手のデバイスのお話は始まるとたぶんキリがない。
なので、この記事では一部の定番と【あまり評価を目にしないけれど安価な入手しやすいパッド】を中心に残してみることにしました。とりあえずこの1年あまりでいくつかのパッドを試してきたので、できる限りの【物理的事実】と【自分主観のプレイフィール】にて残しておきます。
どうしてもスト6を中心に据えた書き方が多くなりますが、パッドの特性を記述して残すための記事なので、他タイトルプレイヤーにも参考になるといいなーと思います。
※表題に「安価」と記載した通り、とりあえず10,000円未満のもので構成しています。Victrixなどの高級パッドについては記載しておりません。Thrustmasterも試せていないので書けません※
■結論
HORI ファイティングコマンダーOCTA for Play Station® 5が広くお勧め
結局これかよ。という感じだけれど結局これ。
>その理由
最大の特徴は天面に6つボタンが配置されているのでスト6のクラシック操作(パンチ弱中強/キック弱中強の6ボタン)を右手親指のみで操作可能であることと、設置されているボタンの数が一般的なコントローラよりも2個多いので自由度の高いキーアサインが可能です。自分の場合のモダン、クラシックへのアサインは下図参照。
また、天面ボタンはサイズが大きく設計され、かつボタン同士の間隔が狭いので横に並んだボタンの同時押しがし易い(図参照)。
他の天面6ボタンはボタンの大小関係なく指一本でのボタンの同時押しが難しく、これをクリアしていることはファイティングコマンダーOCTA最大の強みと考えています。
さらにボタンのストロークが短い。天面ボタンにはマイクロスイッチを搭載しているため、多くのパッドで採用されているメンブレン式のボタンよりもストロークが短く打鍵感が軽い。しかしながらマウスのボタンのようなクリック感があるため、ボタンを押したという感覚はしっかり来ていると思います。
初めて触れた時は一般的なパッドとの打鍵感の違いに違和感を覚えるかもしれないけれど、使用しているうちに慣れていくと思います。
L2/R2に位置するボタンはトリガー式ではなくクリック式なのでボタン押し込みのストロークが短い。これは個人的に最も重要なポイントで、初代PSのパッドでは(PS2も?)L2/R2は現在の絞り込むようなトリガー形状ではなくクリック式だったため不便を感じることもなかったのです。しかしこれが後の世代でトリガー式になってからは押すタイミングに違和感がありこれがなかなかぬぐえそうにありませんでした。もしかしたら自分はこのL2/R2の違和感がなければファイティングコマンダーOCTAを導入することもなかったかもしれません。
しかしここで自分にとって最大の欠点がひとつあります。それはL2/R2ボタンが大きすぎるため、プレイが荒れると暴発しがちという点です。人差し指をしっかりとパッドから離しているつもりでもプレイがガチャると出てくるので、上記図のようになにかしらL2/R2にセットした場合は、まずテストで遊んでみて暴発しないラインを見定めたほうがいいかもしれません。
ちなみに自分は現在、このL2/R2を削り込んで指と触れる箇所を減らすことを検討中です。
方向ボタンの斜めヌケがあると世間では多く言われるのですが、自分はむしろ斜めが出過ぎて、コマンド入力時に真下(↓/2)がヌケることのほうが圧倒的に多いと感じました。このあたり、もしかしたら個体差だけじゃなく指のポジションの影響が大きいのじゃないかと疑っています。こちらに関してはファイコマの機能である感度調整設定を行い、自分の肉体面でも↓方向への入力を多少意識強めにすることで対応。
このパッドひとつでPS5、PS4、PCの3環境に対応。
オフラインの対戦会に参加する人にとってはかなり便利な要素。通常、デバイスがPS環境に対応していない場合はウイングマンFGCなどのコンバータを別途購入し使用する必要がありますが、このパッドは本体背面のスイッチを切り替えるだけで先述の3環境に対応しているため、追加費用も追加機材も不要というメリットがあります。
2023年の間はかなり品薄で高額転売の標的にもされていましたが、現在では価格も含めた入手のし易さ、機能の両面からかなり高いパフォーマンスを持っていると断言できます。
というわけで結論とその理由を先に書いたけれどもせっかく色々触ったことだし、なによりわざわざ記録として残そう思ったのだから、これ以外に試したパッドについてもその特徴となぜ見送ったのかをざっと書きました。
■その他確認したデバイスの概要
以下、自分がスト6をプレイするにあたって、ファイティングコマンダーOCTA以外に検討、触れてきたコントローラの概要について残していきます。
比較的安価(1万円以下)かつ市場に比較的広く出回っているもので揃えています。2万円クラスのコントローラも検討したけれど、最初にファイティングコマンダーOCTAと最高級クラスのVictrix Pro BFGに触れてしまった都合上、これよりも金額が高いものを試すモチベもあまり湧かなかったというのも。
各デバイスは下記内容+所感にて記述。
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メーカー:製造、販売している会社の名前。
通常の販売価格:2024年9月現在の価格。
ウイングマンFGC(PS5)対応:対応/非対応/不要 の3種で記載。PS5またはPS4で遊ぶ人向けの情報。パッド自体がPSハード向けに設計されていなくてもパッドがこれに対応している場合に限り、パッドのUSBプラグとゲーム機本体のUSBレセプタクルの間に挟めば大体使えるようになります。あとはオフライン大会や対戦会に出る機会のある人向けとして。ウイングマンFGCの製品情報はこちら。
主な特徴:パッドの製品としての概要や特徴的な部分
スティックの配置:ストレート(PS配置)か、クロス(XBOX、Nintendo配置)かで記載。自分はストレート配置に馴染みが強い。
重量 (デュアルショック4に比して):デュアルショック4は約210g。これに比して感覚的に重いか軽いか。長時間遊ぶとなると結構重要。
その他特徴/備考:あれば。
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●ワイヤレスコントローラー DUALSHOCK 4
メーカー:SONY
通常の販売価格:7,980円
ウイングマンFGC(PS5)対応:対応
主な特徴:PS4標準コントローラ
スティックの配置:ストレート
重量 (デュアルショック4に比して):―
その他特徴/備考:PSハードの世代が交代しているため生産数が少なめ
これで不都合を感じなければこれでよい。
結論の項で触れたとおりL2/R2のトリガーがどうしても馴染めなかったが、それ以外に関しては特に不満を感じていない。
他の安価なコントローラに触れると、あらためて各ボタンの押し心地などが繊細に作られていることがわかる。
また、スト6のキーアサイン標準設定から何も変更せず快適にプレイできることもポイント。
とかいいつつ結局のところL2/R2に馴染めないことは変わらなかったのでそこで自分が取った行動の結果出来上がったのが次項のコントローラ。
●DUAL SHOCK 4 (改造)
メーカー:―
通常の販売価格:―
ウイングマンFGC(PS5)対応:対応
主な特徴:PS4標準コントローラに改造キットを用い、L2/R2トリガーのストロークを通常のボタン相当に換装。ついでに振動モーター、バッテリーも削除して軽量化
スティックの配置:ストレート
重量 (デュアルショック4に比して):すごく軽い
その他特徴/備考:―
もしファイティングコマンダーOCTAが存在していなかったらこれが理想形。
前述の純正DUALSHOCK4の特徴に加え、どうしても馴染めなかったL2/R2トリガーに対してトリガー式ではなくクリック式にしてしまえばいいという考えになった結果できあがったもの。
きっと世の中には似た考えの人がたくさんいるだろうと改造方法について検索したら、おあつらえ向きに改造キットが売られていたので購入。
改造キット組み込みのためにコントローラを分解する必要があるため、分解ついでに格ゲーには不要と考えている振動モーターと、長年の使用で経年劣化も不安になってきたバッテリーを取り外し有線専用にしたら重量も軽くなって一石二鳥。
結果的にとても良いものだと考えているけれど、簡単とはいえ改造が必要という点で見知らぬ他人に気楽にお勧めすることができません。
改造キットはこちらを使用しての自己責任ということになりますが、リファレンスがしっかりしているのでコントローラのガワを外すこと以外はすべてすんなりできると思います。
[2024/9/20追記]
だけどこれ、大会シーンで使っていいのだろうか…
●DualSense ワイヤレスコントローラー
メーカー:SONY
通常の販売価格:11,480円
ウイングマンFGC(PS5)対応:不要
主な特徴:PS5標準コントローラ
スティックの配置:ストレート
重量 (デュアルショック4に比して):重い
その他特徴/備考:高い、大きい
格ゲーには無理がある。
重量が重い、ボタンが重い、価格が高い、ボタンが押しにくい(個体差かも)、バッテリー持ちが悪い(フル充電で7時間)と、ハプティックフィードバックとアダプティブトリガーを活用する体験型のゲーム以外では正直邪魔とまで感じるパッド。でも見た目はとても好き。
上記の他例に漏れずL2/R2のトリガーの件があるものの、これに違和感がなければプレイ自体に影響はない…としたいところだが、スト6はパンチ3つ同時押しや、JPのODヴィーハトなど弱中、弱強、中強と同時押し操作の種類によって違いが生じる技があり、これに影響が出る。DualSenseは△〇×□ボタンのサイズも配置もDUALSHOCK4と変わりないように見えるが、天面に微妙に角度がついている関係なのかそれとも別の理由なのか〇×同時押し、△□同時押しのように横に並んだボタンを指一本で押す操作がミスりやすい。
では同時押しをL1/L2に入れればよいのではないかという考えもあるのだけれど、それをすると今度はインパクトやパリィのボタンを犠牲にする必要が出てくる。
要するにOD技を繰り出す際に特殊なボタン同時押し運用が必要になるJP、ジュリのようなキャラにはボタンが足りない可能性があります。スティック押し込みとタッチパッドにもアサインはできるが、運指としてあまり現実的ではないためスト6運用は見送り。
そもそも今回のテーマである「安価」から外れているのでその時点でレギュレーション違反。この記事を書き始めた時は価格が10,000円未満だったんですけどねえ。
●Xbox ワイヤレス コントローラー
メーカー:マイクロソフト
通常の販売価格:7,128円
ウイングマンFGC(PS5)対応:対応
主な特徴:XBOXseriesS/X 標準コントローラ
スティックの配置:クロス
重量 (デュアルショック4に比して):軽い(有線駆動で乾電池無しの場合)
その他特徴/備考:―
打鍵感は最高だけれどトリガーのストロークが長すぎて難しい。
価格、販売店舗など含め入手が圧倒的に容易。品薄になることもほぼない。
こだわり派はXBOX DESIGN LABからデザインや素材のカスタムもできる。
使い心地としては、方向キーとアナログスティックの位置がPSとは逆になっているため、自分のように方向キーを親指の先端ではなく第一関節で触れているタイプのプレイヤーにはこの方向キーがやや遠くになるため、この位置の違いはかなり大きな違いになるのではないかと思われます。逆に手が大きい人にはちょうどよいかもしれません。
ABXYの各種天面ボタンの押し心地は「ばちーん」と叩いた感触がとても好みで、方向キーから天面ボタンまでカチカチバチバチ打鍵音がするけれど自分はそれが好き。しかしこのパッドもLT/RTのトリガーボタンが難しいと感じたためスト6運用は見送り。エリートコントローラだとトリガーの深さを調整できるので気になる人はこちらをお勧め。ただし10,000円を超えます。僕は導入していないので評価できません。
●ファイティングコマンダーOCTA for Windows PC
メーカー:HORI
通常の販売価格:6,480円
ウイングマンFGC(PS5)対応:対応
主な特徴:ファイティングコマンダーOCTA for Play Station® 5(以下OCTAPS)と同じ使用感。PC版プレイヤーであればこちらを選択しても問題なし
スティックの配置:ストレート
重量 (デュアルショック4に比して):軽い
その他特徴/備考:OCTAPSに搭載されているイヤホンジャックは非搭載
これひとつで格ゲーから格ゲーではないゲームまで全対応可能な優秀なパッド
2024年に入ってから多く見かけるようになったパッド。カラーバリエーションもあり、鉄拳8モデルやスト6ジュリ、キャミィモデルなど見た目が豊富。
ほぼほぼOCTAPSと同じだけれど、PSをターゲットにしてつくられていないためタッチパッドが存在しません。その代わり空いた天面スペースにはOCTAPSにはなかった右スティック(スライド式)が搭載されているため、これひとつで格ゲーも格ゲーではないゲームも対応可能。
現在はスト6をPS版PC版のふたつで遊んでいますが、PCにはこのパッドが刺さっています。
ただし、OCTAPSと異なりこのパッドをPS環境で使用する場合はコンバータが必要。
●8BitDo M30 2.4g ワイヤレスゲームパッド
メーカー:8BitDo
通常の販売価格:3,300円
ウイングマンFGC(PS5)対応:非対応
主な特徴:天面6ボタン、アナログスティック非搭載
スティックの配置:―
重量 (デュアルショック4に比して):軽い
その他特徴/備考:―
運用するキャラによってはばっちりで安価なパッド
古のゲーマーには大変馴染みのあるルックス。見た目はセガサターン…というよりもメガドライブ2に標準搭載されていたパッドに近い。天面6ボタンを搭載し方向キーが大きいのがなんとなく安心感。斜め抜け、垂直ヌケは特に感じず。しかしスト6用途に限って言えば、攻撃に充てられるボタンの数は天面側面併せて8箇所なのでOD技を繰り出す際に特殊なボタン同時押し運用が必要になるJP、ジュリのようなキャラを運用しつつ、さらにパリィ、インパクトに個別ボタンを充てたい場合はボタンが足りない可能性があります。
また、このパッドは記事作成時点(2024年9月)では手持ちのウイングマンFGCに対応していないためPS5での運用ができませんでした。
●ELECOM GAMING 有線スタンダードゲームパッド GP20X
メーカー:ELECOM
通常の販売価格:6,732円
ウイングマンFGC(PS5)対応:対応
主な特徴:汎用性が高く安価なゲームパッド
スティックの配置:クロス
重量 (デュアルショック4に比して):軽い
その他特徴/備考:―
あまり問題を感じないがボタンの押し心地が若干重いかも。
スト6を遊ぶ前からPCでゲームを遊ぶ時に使用しており、その点においての不満が特にない扱いやすいパッド。ELECOM公式webでは6,732円と書かれているが実店舗やECサイトではだいたい3,000円前後で販売されているという、公式webと実売の価格にかなりの乖離がある不思議なパッド。
●ELECOM GAMING 有線FPSゲームパッド GP30S
メーカー:ELECOM
通常の販売価格:8,514円
ウイングマンFGC(PS5)対応:対応
主な特徴:汎用性が高く安価なゲームパッド
スティックの配置:ストレート
重量 (デュアルショック4に比して):軽い
その他特徴/備考:―
ボタンを押し始めてから実際に反応が返ってくるまで若干の間を感じる。
ELECOM GAMING 有線FPSゲームパッド GP30Sのスティック位置がPSと同様のものになり、L2/R2に位置がトリガーではなくマイクロスイッチに変更されているため、こちらのほうが格ゲーに向いているのではないかと思い導入したが…
十字キー操作時、押し込みから実際にパッドが反応を返す(押した手ごたえ)までに若干の間を感じました。押し込んでからパッド内部のメンブレンシートにボタンが届くまでの隙間が大きいように感じます。
また、こちらもELECOM公式webでは8,514 円と書かれているが実店舗やECサイトではだいたい3,000円前後で販売されているという、公式webと実売の価格にかなりの乖離がある不思議なパッド。
●3COINS ワイヤレスゲームコントローラー【10/6追記】
メーカー:3COINS
通常の販売価格:2,750円
ウイングマンFGC(PS5)対応:対応
主な特徴:見た目がかわいい安価なゲームパッド
スティックの配置:ストレート
重量 (デュアルショック4に比して):ほぼ同じ
その他特徴/備考:―
全てのボタンの反応が鈍い。
安価でおしゃれな雑貨を取り扱うスリーコインズがゲームコントローラをリリースしたと当時話題になったものです。当時買っていたものの、スト6では試していなかったので確認と追記。
これは使えません。方向ボタンは前ステをミスるレベルで反応が鈍く、攻撃ボタンは重たく横のボタン同時押しがPS5以上にしにくいです。またスティックもデッドゾーンが大きめに取られているようで、方向ボタンよりはずっとマシですがこれも反応が鈍い。ファイコマやデュアルショックの軽いタッチに慣れてきた感覚からすると、すべての入力で力む必要があるため手元の疲れが早く来ます。
見た目以外にとりえがないと言い切ってもいいレベルです。
●HORI ホリパッド ミニ for Nintendo Switch【10/6追記】
メーカー:HORI
通常の販売価格:2,728円
ウイングマンFGC(PS5)対応:対応
主な特徴:コンパクトサイズで軽い。本記事内で最安価クラス。
スティックの配置:クロス
重量 (デュアルショック4に比して):とても軽い
その他特徴/備考:PCに刺した場合、天面4ボタンの配置がボタンの印字通り(switch準拠)になるので、AとB、XとYの位置関係が逆になります。在庫は市場のみなのか、店頭では見かけるが通販では取り扱っていないお店が多い。
かなり扱いやすい。手が小さい人にもよいかもしれない。
switchでのサブコントローラとして数年前に購入したもの。ラックに眠っていたので確認と追記。
L2R2がトリガー式ではない、攻撃ボタンの横同時押しがしやすい。方向ボタン、スティックともに反応が良い。ボタンの押しごこちが軽いと、見た目の印象に反してかなり扱いやすいコントローラ。この安価でこの使い心地、HORIの技術が詰まっていると感じます。
コンパクトなサイズのため手が大きい人には合わないかも、以外に欠点がおおよそ見当たらないコントローラ。
人によってはファイコマやデュアルショック4よりもこれがいいかもしれない。
■再度結論
以上が試してきたコントローラの感想です。
その過程にて自分の中で重視される要素を大まかに把握したので、今後パッドを選ぶ際は以下を念頭にしていこうと思います。
①方向キーの扱いやすさ:OCTAPSは斜めが出やすすぎるきらいはあるがある程度感度調整で対応可能
②天面ボタンの同時押しのしやすさ:OCTAPSはボタンが大きくボタン同士の間隔も狭いため同時押ししやすい
③トリガー部に位置するボタンのストローク:OCTAPSはトリガーがクリック式なのでストロークが短い
④天面にボタンが6つ並ぶことはそれほど重要ではない:むしろ6つ並んだほうが不便な面もあるが、それがフォローできれば問題なし
⑤複数機種に対応できるか:ウイングマンFGCを入手すればここはほぼ考慮不要
そのうえでの結論。
【HORI ファイティングコマンダーOCTA for Play Station® 5が広くお勧め】
また、スティック操作をメインとする人への参考情報になるかはわかりませんが、OCTAはどのモデルも左スティックに八角形のガイドがあるため、僕のように方向キー派のプレイヤーが触っても扱いやすいと感じました。
次点は同じくHORIの【 ホリパッド ミニ】と【ファイティングコマンダーOCTA for Windows PC】。
特にホリパッドミニは意外なほどに扱いやすい。前述のとおり人によってはファイコマやデュアルショック4よりもこれがいいかもしれません。
お勧めと次点でHORIのパッドが入るあたり、僕の中で他のHORI製パッドも扱いやすいのだろうなという気持ちが高まっています。
【DUAL SHOCK 4の改造】も同じくらいオススメだよ!と本当は言いたいのですが、改造が必要という点で非常におすすめしにくいのでしません。
■おまけ(オフ環境で出会った人たちや世間に露出の多い人たちのパッドデバイス事情)
ゲームイベント団体Paradiseさんが開催している東京都中野にあるRed BullGamingSphereTokyo の対戦会や、他コミュニティで質問、確認をしたところ、使用されているパッドとして目立つものは意外にもXbox ワイヤレス コントローラーが多く、使用者に「トリガーしんどくないですか」と質問してみるとみんな口をそろえて「慣れれば問題ない」という返答が返ってきたので、たぶん慣れれば問題ない。
きっちり集計したわけではないのであくまで感覚ですが、デバイスの分布は以下のような感じでした。
①Xbox ワイヤレス コントローラー
②ファイティングコマンダーOCTA for Play Station® 5
③ワイヤレスコントローラー DUALSHOCK 4
ファイティングコマンダーOCTAは品薄が解消されたためじわじわと増えてきている印象です。
この2ヶ月ほど対戦会に参加できていないので、今はまた変わってきているかもしれません。
また、この記事上で自分はDualSense ワイヤレスコントローラーを【格ゲーには無理がある】と評しましたが、世間に目を向けると強豪選手であるメナRD選手はDualSense ワイヤレスコントローラー、先日EVOで優勝したPUNK選手もDualSense のハイグレードモデル【DualSense Edge】を使用しているので、この感想はかなり説得力皆無だとは思います。しかし天面に微妙に角度がついている点、アサインによってはボタンが足りない、重量が重い、価格が高いことは物理的事実ですので、なにかしら参考になれば幸いです。
以上。