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自転車の轢き逃げ事故の被害者としてセカンドレイプにあう

11月12日に自転車の轢き逃げ事故の被害者になった。
信号機のあるT字路の交差点。
横断歩道が青になったので、右前から右折してくる車を確認しながら横断歩道を歩き始めた。
すると右側から車道を猛スピードで走行してきた自転車の女性と接触した。
たぶん彼女は信号無視をしたのだろう。

手からは血が流れていた。

チャイルドシートをつけた自転車の女性は、接触したにもかかわらず逃げ去った。
私は、「止まってください」と何度も叫んで必死で追いかけた。
しかし、自転車の女性が止まることはなかった。

警察に被害届を出し、人身事故として捜査をしている。
だが、自転車にはナンバーがないため加害者が見つかるかどうかはわからない。
そのため、目撃情報を探すためにチラシを作成し近所に配っている。

喫茶店、カフェ、美容室などに配布した。

今日は、近くにある市の施設であるケアプラザにチラシを持参した。
すると、カウンターにいた年配の女性が私に「けがはしたんですか?どんなケガだったんですか?」と根掘り葉掘り聞いてきた。

警察に届け出は出していること、事故現場には目撃者を求むと看板も設置されていることを伝えたにもかかわらずだ。

ケガをした私が悪いのだろうか?
信号機が青になって歩き始めた私が悪いのだろうか?
ケガが軽ければ、自転車に乗った加害者は逃げてもいいのだろうか?

私の頭の中で、このケアプラザの女性スタッフの執拗な質問が交差する。

大したケガじゃないのに…そういいたいのだろうか?
「どんなケガなんですか?」
「どこをけがしたんですか?」
「血は出たんですか?」

手から血が出たこと、その夜から腕の痛みが強くなったこと、しばらくすると腕にあざが出来て腫れたことを丁寧に伝えた。

交通事故に遭ったことのない人間にはわからないだろう。
交通事故でけがをすると、その時何もなくても、しばらくしてから痛みがでることがあるのだ。

そして、知ってほしい。
けがの程度によっては、歩行者にけがをさせても自転車(軽車両)は逃げてもよいという道理はないことを。

人生で交通事故に遭わない人はたくさんいるだろう。
私も54年間、交通事故に遭ったことはなかった。
はじめて交通事故に遭って、けがの痛み、そして被害者のメンタルがどれだけつらいかを知った。

どうか、セカンドレイプは性被害だけではなく日常にあることを知ってほしい。
そして相手の立場に立って思いやりのある行動そして言動をしてほしいと願う。

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寿美 香
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