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1970年生まれの大卒女子 地方銀行での男女不平等に愕然!

1970年に生まれた。

私が大学を卒業して就職した時代は、まだまだ男女不平等な時代だった。

私は地方から東京の有名大学(共学)へ進学した。この大学は、地方出身者が多い大学だ。

大学時代の友人は、地元の銀行に就職した。

当時、その地方銀行には大卒女性は友人が初めての採用だったらしい。

だから、地方銀行側も大卒女性をどのように扱っていいか戸惑っていたということを友人から聞いた。

ある日、友人は上司から呼ばれた。

上司の前に立った友人。

上司は鉛筆を黙って彼女の顔の前に差し出したそうだ。

彼女は一体何のことかわからず立っていたらしい。

すると、上司は「鉛筆を削れ」と言った。

彼女は、上司の鉛筆を削るために地方からわざわざ苦労して東京の大学へ進学したのではないと怒っていた。

私もその通りだと思う。

彼女の実家は公務員だった。貧しかった。

だから、彼女はバイトをしたがそれでも足りず、奨学金を申請して一生懸命勉強して大学を卒業した。

そして地元の銀行に就職したというのに・・・。

私もこの話を聞いて、大卒女性としてとても腹が立ったことを覚えている。

黙って鉛筆を差し出せば、女性は鉛筆を削ってくれると思うのだろうか?

鉛筆は自分で削ればいいではないか?

なぜ女性に鉛筆を削らせなければいけないのか?

彼女は、1年後にその銀行を辞めた。

地元の公務員試験を受験し、公務員になった。

25年以上経過した今、この地方の銀行には4大卒の女性もたくさん就職していることだろう。

彼女たちは、友人のような男女不平等な思いをしていないことを強く願う。

鉛筆を女性に削らせる・・そんな時代が存在したのだ。

今、鉛筆を使う男性は少ないと思うのだが・・・。



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寿美 香
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