ラピスのコトバ

ねえ、ユウイチ。
　初めて会った日のこと、覚えてる？
　捨てられていたワタシを、そっと抱きしめてくれた時のユウイチの腕は、まだ小さかったね。
　優しくて、あたたかい想い出。
　いつだってそれは、私のタカラモノ。



　ねえ、ユウイチ。
　ワタシ思うんだ。ワタシは最期の時も、ユウイチのそばにいたいよ。
　ユウイチは優しいから、きっとたくさん泣くんだろうね。
　息を止めるその時は、君の優しい手で撫でてほしい。
　きっと、それだけでワタシはゆっくり眠れる。




　ねえ、ユウイチ。
　お別れって、あっけないんだね。
　でも、最期にユウイチをかばって死ねるなら、嬉しいよ。
　･･････ユウイチの涙の雫が、あたたかい。
　泣かないでほしいけれど、しょうがないよね。

　ユウイチ、大好きだよ。