甲斐駒ヶ岳
甲斐駒ヶ岳秋の登拝行に行ってまいりました。
日本三大急登として知られる標高差2200メートルの黒戸尾根ルートを、横手駒ヶ岳神社より始まる「開山の道」を辿って上がらせて頂きます。
歩いている時、身体のキツさにふと「なんでこんな事をやっているんだろう……」と言う思いが過ることが有ります。
しかし「思」ではなくて「行」ですので、答えも行いの中にしか無いんですよね。
だから歩く。長大な道も、危険な岩稜も、六根清浄と唱えながら歩いて、神仏に額づきながら歩いて、あとから浮かぶ思いこそに意味がある。
登拝は、懺悔行、清祓いの行でもあります。
日々積もりに積もり、殆ど自分と同化してしまっている諸々の罪穢れを、激しい呼吸と発汗で退散させ、山の霊気と水で清められていく。
だから苦しい。そして清々しい。
今回も、そんな有難いお行に、有志の皆様とご一緒させて頂きました。
皆様御立派に満行。誠におめでとうございました🙏
私たちの敬愛する師匠、故今橋武先達も、山頂本宮にて三好氏の法螺の音に乗り、ゆたのたゆたに神上がられ、駒ヶ岳の諸神霊神佛菩薩の一柱としてのご活動が始まったように感じられました。
その証かのように、今迄にも余り無いような、天に開いた駒の峰に、励まされ護られながらの山行、誠に有難く一同師匠を想い感涙に咽びました。
一夜明けて、トイレに起きるにも起き上がれない筋肉痛に「立て!ガンダム」と叫びつつ、ヨロヨロと浄衣を乾せば、青空に駒ヶ岳⛰️
昨日の今頃はあの絶頂に立っていたんだな……と思えば、あんなに辛かったのに、何故か来年もまた必ず……と念じている私が居ます。
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