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猿渡(さわたり)の行

黒岩行者から松凬へ伝えられた山中行法。行者の杖の伝と歩き方など。山野にて、潜伏、斥候、物見、跋涉、伝達、隠身、遁走などを実地を行う訓練を当流では「猿渡行」と言って大切にします。


岩などは必ず真上から足を置いていきます。
背筋を柔らかく、斜面でも直立して杖を使います。
ちなみに私は高所恐怖症というほどでもないですが、高いところは苦手。無茶なところは強制されない限り絶対に行きません!
いうなれば、山に潜みつつ歩く方法とでも言いましょうか。

冬場は虫も獣もお休み、見通しも良いので絶好の修行日和です。

今日は凍った川を越え、獣道や杣道を辿り、隠身(鶉隠れ、観音隠れ、狸隠れ、狐隠れ等)の試験もしました。弟子の圓清も、音もなく、なかなか上手く隠れるようになりました😊

沢伝いにコースをとることで、気配や音、匂いを判りつらくし、湿った地面や岩、木の根方を踏むことで足音を隠します。
また(山の習い)と(里の習い)を使い分けて行けるようにします。

帰りは青々とした山葵を沢山摘んできて、夜の晩酌の御供に致しました🌱✨

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