断食19日目の日誌より。
4月1日。入行19日め。
払暁。お一日のお供えをし、神拝して白装束に着替えると、お世話になっている横手甲斐駒ヶ岳神社の月次祭なので、またまた歩いて十数キロの山道を行くことにした。
道すがら、だんだん迫り来る巨大な山塊。
あれが甲斐駒ヶ岳、あれが鳳凰山、その奥は北岳。
あの雪峰に、神々がおはします。
摩利支天の真言と、陀羅尼をひたすら、無心に唱えれば、不思議と脳裏には経文が現れる。私が書写した拙い筆跡もありありと見えるようになる。脳の使い方が変化しているようで興味深い。
七時に出立、十時のお祭りの五分前に滑り込みセーフ☺️良かったー💦
前回よりも身は軽い。不思議だね。
本殿に参集ののち、宮司様が祝詞奏上、式典が始まる。厳かな静寂のなか終了。
さて、ここからが駒ヶ岳の真骨頂、神仏習合の両部の鳴動護摩(釜鳴り神事)だ。
宮司以下行者衆は頭に不動明王の梵字の印された寳冠(鉢巻き)を締め、太鼓、法螺、錫杖、持鈴を鳴らしながら大音声で修験諸経を読み上げる。
忝なくも、私が助手として、釜に神饌の米を入れる。すると、太鼓の重低音に共鳴するように、ボオオオ……………と、音の波動がうねり始める。
行者は、その内に拓かれた眼でこの法座に、駒ヶ岳の神々が降臨したもうた、と観る。
散会後は祈祷殿に籠り、(摩利支天法)を修す。
これは甲陽と甲賀を繋ぐ、飯道山伏秘伝の法。
不思議な因果で真田の密衆の末にいる私のところまで来てくれた。文化には地下水脈とも言える繋がりが確実に存在する。
精魂振り絞ってのご祈祷ののち、本尊に回向。
般若心経七巻を上げさせて頂く。
終了後は御礼も込めて、神社の裏山に点在する諸神霊神佛菩薩の社を巡拝して🚐にて帰宅✨
先ほどまでの山坂を飛ぶようにリターン💖
〆は道場の神棚での「諏訪のご祭文」。
いきとしいけるもの、ひとのために失われた魂たちへの回向。大元尊神、日の若宮に迎えたまへ。
さて、むちゃくちゃハードな一日で、丹田で支えなくては何事もなし得ないような状態でしたが、なんとか乗り越え、暖かいお風呂で人心地♨️
さあ、これからオンライン太極拳😝
力は抜いて気は抜かず、最後まで走り通そう‼️
⭕なお、今日の行脚~行の様子は、「やまにん」シリーズでお世話になっている鈴木慶さんが映像化して近日アップしてくれます。
如何にしたら人は、自らの裡にある「狂」を、自他を生かすための力に変容させることが出来るのかーそのヒントになる動画に仕上げていきたいです🙏
どうぞお楽しみに。